男泣きのT・ヘルナンデス「あれは信じられない」 残留願うファン…式典で染みた“愛”
シルバースラッガー賞に輝いたT・ヘルナンデス
各ポジションで優れた打撃成績を残した選手に贈られるシルバースラッガー賞が12日(日本時間13日)に発表され、ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手が3度目の受賞を果たした。今オフはFAとなって去就が注目される中、受賞者が発表された米スポーツ局「MLBネットワーク」にはリモートで出演し「今年は驚くほど素晴らしかった」と1年を振り返った。
T・ヘルナンデスは今季ドジャースと1年契約を結び、打率.272、33本塁打99打点、OPS.840の成績で主軸としてチームを世界一に導いた。シルバースラッガー賞は2020年、2021年に続いて3度目の受賞となった。
現在32歳で、来季の去就に注目が集まる。「MLBネットワーク」に出演したT・ヘルナンデスは、1日(同2日)にドジャースタジアムで行われた優勝セレモニーで涙したことについて問われ、「MLB歴7年ですが、あんな風に全員が私に愛を贈ろうとしてくれた瞬間は、今まで経験したことがありませんでした。1年中ずっとそうでした。あれは信じられないほど素晴らしかった。私は(もともと)感動しやすい人間なので、あれにはやられましたね」と感慨深げに振り返った。
今季は本塁打がキャリアハイ、世界一にも輝き、印象深い1年となった。「正直、(こんなに)いいシーズンになるなんて思いもしませんでした。今年は驚くほどすばらしかった。良いことがたくさん自分の身に起きました。ですが一番大切なことは、ずっと健康だったことです。信じられないほど素晴らしいシーズンでした。決して忘れないと思います。開幕時、チームに機会をもらったこと、去年から復調してチームの優勝に貢献してくれると信じてくれたことに興奮しています」と話した。
T・ヘルナンデスはシーズン中から残留を熱望。チームからは残留申請となる1年2105万ドル(約33億円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示されたが、形式的に一旦は拒否すると見られている。
(Full-Count編集部)