鷹・山川穂高が契約更改、年俸は「上がりました」 2冠で1.5億増…背番号は5に変更
小久保監督からの「4番から逃さないと言われたことは痺れました」
ソフトバンクの山川穂高内野手が22日、みずほPayPayドームで契約更改交渉に臨み、1億5000万円増の来季年俸4億5000万円(金額は推定)でサインした。昨オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使して、西武から加入。移籍初年度を終えて、来季契約にサインをした。来季は背番号が「25」から「5」になることも発表となった。
会見場に姿をみせた2冠王はサインをしたか問われると「はい」。金額については「まあまあ、上がりましたけど、はい。想像にお任せします」と語るにとどめたが、1億5000万円増の年俸4億5000万円という大幅アップが見込まれている。今季の成績については「僕としては全く満足していない数字です。球団としてはリーグ優勝したし、ホームラン、打点(のタイトル)を獲れたのは評価してくれたと思います。個人的には満足していないので、来年に向けて準備している段階」と振り返った。
今季は全143試合に4番として出場した。8月15日の西武戦(ベルーナドーム)では自身7年ぶりとなる1試合3発を放つなど、34本塁打&99打点で堂々の2冠を獲得。本拠地で行われた日本ハムとのクライマックス・シリーズ、ファイナルステージではMVPに輝いた。時には小久保裕紀監督が「チームがバタバタしなかった要因の1つ」と、山川の発言にも信頼を寄せていた。結果と言葉で、ナインを引っ張り続けた。
それでも山川自身は本塁打について「数字としてはホームランは40本を打ちたかった」。さらに打点も「100超えはそうですけど、120は欲しかった。個人的な数字は満足していないし、日本一にもなれなかったので。ただ、満足していない中で、できたこともあるので。両方ありますね」と貪欲に語った。その一方で「フル出場してリーグ優勝して、ずっと4番を打ったこと、ホームラン打点を取れたことは大満足です」と、4番として走り続けタイトルを獲得できたこと自体には納得の表情をみせていた。
小久保監督については「最初から最後まで行っていることが全く同じ。貫いている印象でした。これは思っている100倍くらいすごいことです。なかなかできないと思います」と尊敬の念を示した。シーズンを通して付き合っていくなかで「4番から逃さないと言われたことは痺れましたね」と嬉しそうな表情だった。
契約は4年と見られ、移籍1年目からリーグ優勝に貢献した。DeNAとの日本シリーズでは、2勝4敗で敗退。山川自身も第2戦で本塁打を放ったが、打率.136と封じられた。「黄金時代を作りたい」。今度こそ日本一を掴むために、決意の契約更改となった。