ドラ1入団も僅か1年で育成、3人がTJ手術の衝撃 西武左腕は躍動も…東都7人衆の“明暗”

阪神・下村海翔、西武・武内夏暉、ヤクルト・西舘昂汰(左から)【写真:小林靖】
阪神・下村海翔、西武・武内夏暉、ヤクルト・西舘昂汰(左から)【写真:小林靖】

燕・西舘、阪神・下村、中日・草加がTJ手術を受けた

 昨年のドラフト会議では、東都大学野球連盟所属のチームからドラフト1位投手が7人誕生して大きな話題を呼んだ。それから1年。7人の投手はプロ1年目をどう過ごしたのか。現在地を検証する。

 最も活躍したのが西武・武内夏暉投手(國學院大)だった。ヤクルト、ソフトバンク、西武の3球団が競合した左腕は21登板(21先発)で10勝6敗、防御率2.17。規定投球回をクリアする145回1/3を投げてWHIP0.98。防御率はリーグ2位だった。

 巨人・西舘勇陽投手(中大)は28登板(1先発)で1勝3敗1セーブ、20ホールド、防御率3.82。現在はプエルトリコのウインターリーグに参加し、来季の飛躍を期している。

 広島・常廣羽也斗投手(青学大)は9月15日のDeNA戦で初登板し、計2登板(2先発)で1勝0敗、防御率2.45。日本ハム・細野晴希投手(東洋大)は2登板で0勝0敗、防御率3.86。1軍登板は7月3日のロッテ戦が最後で、左肩上腕二頭筋長頭腱炎、左肩甲帯機能不全で離脱したが、「フェニックス・リーグ」で実戦復帰した。

 ヤクルト・西舘昂汰投手(専大)は2軍で5試合に登板し、1勝1敗、防御率5.00。9月に右肘のトミー・ジョン(TJ)手術を受けた。戦力外を通告され、育成で再契約。背番号は14から014に変わる。

 阪神・下村海翔投手(青学大)は4月に右肘のTJ手術を受け、登板機会はなかった。中日・草加勝投手(亜大)は新人合同自主トレ中に右肘の違和感を訴え、1月にTJ手術を受けた。

 西武・武内は、ほぼ1年間先発ローテーションを守り、2桁勝利を挙げた。一方で3投手がTJ手術を受ける事態に。来年はどんな1年になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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