楽天4連勝でオリと3.5差 平石監督代行「浮かれる気もない。まだ借金ある」

楽天・平石監督代行【写真:荒川祐史】
楽天・平石監督代行【写真:荒川祐史】

岸が1失点完投勝利、後半戦は驚異の9勝1敗

■楽天 7-1 ソフトバンク(28日・ヤフオクドーム)

 楽天が4連勝で、5位オリックスとの差を3.5ゲーム差まで縮めた。28日、敵地ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦。初回に田中が初球先頭打者本塁打を放つなどいきなり3点を奪うと、その後加点してリードを広げた。先発の岸は1失点完投で9勝目。5連勝のあと、1敗を挟み、4連勝として後半戦は9勝1敗となった。

 初回、先頭の田中が、ソフトバンク先発の摂津の初球を左翼スタンドに放り込んだ。先制の初球先頭打者本塁打。「昨日接戦をモノに出来て、今日は序盤に点が欲しいと思っていた。(田中)和基に勢いつけてこい、行ってこいと言ったら見事に打ってくれた」と平石洋介監督代行も驚く、期待に応えた一撃だった。

 これで勢い付いた打線はさらに銀次、アマダーの連続適時打で2点を加え、初回に3点を先制した。2回にも島内が適時打を放って加点し、摂津を3回途中でノックアウト。4回にも島内が適時打、7回にはアマダーが月間11本塁打目となる20号ソロを放ってリードを広げた。

 先発の岸はソフトバンク打線を5安打に封じた。8回に1点を失って完封こそ逃したものの、1失点完投勝利。指揮官も「言うことはないですね」というほど、ほぼ完璧な投球で相手打線を押さえ込んだ。

 これで後半戦は9勝1敗となり、日本ハムに敗れたオリックスとの差は3.5ゲームに。4位のソフトバンクとの差も5.5ゲームと、十分に射程圏に入ってきた。だが、平石監督代行は「満足はしてはいけない。浮かれる気もない。我々にはまだ多くの借金があるので、一戦一戦、目の前の試合をしっかり全力で戦いたい」。まだ38勝50敗の借金12という状況に、表情を引き締めていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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