勝負はたった“1イニング” 野球の概念を覆すイベント「THREE GONG」とは?
無死一、三塁からプレーボールの新しい野球
野球の概念を変えると意気込むイベント「THREE GONG」が11月30日に千葉・重兵衛スポーツフィールド中台野球場にて開催される。試合は無死一、三塁から始まり、9回表と裏の攻防のみで勝負が決まるという独特なルール。“白黒”が一瞬で決まるところに醍醐味がある。
野球人口低下が危ぶまなれる中、草野球人口は増加しているところに目を付けた。代表の篠塚幸季さんは「野球版のブレイキングダウンのようなイメージです」と喧嘩や煽りなどを連想するのではなく、“さくっとショートで勝負決める”というテーマ性のもと、この企画を発案。野球を楽しんでいる草野球チームや企業チームでプレーする選手に、夢を抱いてもらいたく、舞台を用意した。
現代のショート動画文化に合わせて設計された側面もある。篠塚さんをはじめ、関わるスタッフはほとんどが野球経験者とあり、野球が9回などの長いイニングをやることでドラマが生まれ、そこに魅力があることを十分に理解はしている。賛否があることは承知の上で「1回で勝負が決まる試合があってもいい。野球の発展につなげられないか」と考えた。
今回は“第0回大会”として開催。トライアルと位置付け、参加チームを募集した。人気YouTuber率いる野球チームのムコウズや女子プロ野球軍団、元社会人野球オールスターたちが参戦予定となっている。展開次第で“投げ銭”などライブ配信による視聴者参加型のイベントとして、収益化も図っていく狙いもある。世界展開の可能性も視野に入れている。
プレーする側だけでなく、“野球が長い”と思ってしまう若年層や興味のない人々へ、一瞬のドラマとして、野球の魅力を届けたい思いもある。映像や配信も駆使して野球の魅力を新しい形で伝えようとしている。
(Full-Count編集部)