大谷翔平の日本凱旋時に「会うつもりはない」 WBCへの“交渉”は…侍J・井端監督の気遣い
井端監督、シーズン中で「迷惑はかけないように」
野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督が8日、来年3月に日本開幕のために一時帰国するドジャース、大谷翔平投手ら日本人メジャーリーガーと同期間中に「会うつもりはない」と語った。2026年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、出場交渉できる機会となるが、あえて会わないと語った思いは――。
日本凱旋時での選手との“接触”の予定を問われた指揮官は「ないです。シーズン中は会うつもりはさらさらないです。迷惑はかけないようにしたいなと思っています」と述べた。
吉見一起投手コーチとともに埼玉県内で開催された「NXグループ×侍ジャパン野球教室」に参加後に語った。2023年の前回大会では大谷、パドレスのダルビッシュ有投手ら現役メジャーリーガーが侍ジャパンの中心となり、チームを世界一へと牽引した。2026年でも日本人メジャーリーガーは大きな戦力となることは間違いない。
来年3月にはドジャースの大谷、山本由伸投手、対戦相手となるカブスの今永昇太投手、鈴木誠也外野手が日本開幕戦のために帰国する。前回大会は鈴木は最終的には怪我で辞退したがメンバー入りし、今永と山本も当時はNPB選手として選出されていた。井端監督にすれば4人にWBCへの意思確認の絶好の機会となるが、あえて接触しない。
「十分、オフでも間に合います」と井端監督。シーズンの集中している時期ではなく、オフやキャンプ中に会う機会を設けて話せばいいという“親心”だ。一部では今永やタイガースの前田健太投手らがWBC出場へ意欲的な発言をしたと報じられた。これを受け、「選ぶのは非常に大変だと思うんですけど、そう言っていただけるとね、参加意思があるということはすごくありがたいと思います」と歓迎した。
ドジャースとカブスの日本開幕カードは来年3月18、19日に東京ドームで行われる。これに先駆け同会場で15日は12時から阪神-カブス、19時から巨人-ドジャースの試合が行われる。16日は12時から阪神-ドジャース、19時から巨人-カブスのカードが組まれている。日本での試合はもちろんのこと、大谷が次回のWBCにも出場するのかも、大きな話題となりそうだ。
(湯浅大 / Dai Yuasa)