ドジャース、朗希争奪戦に参戦へ 指揮官は沈黙も…編成トップが熱弁「ベストな案を提示」

ロッテ・佐々木朗希【写真:小林靖】
ロッテ・佐々木朗希【写真:小林靖】

フリードマン編成本部長が明かす

 大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は10日(日本時間11日)、米テキサス州ダラスで行われたウインターミーティングで取材に応じ、「キャリアを通じて追ってきた」と佐々木朗希投手“争奪戦”に参戦することを明言した。

 佐々木は、10日にロッテから正式にポスティングされ、交渉期間は米東部時間10日午前8時(同10日午後10時)~2025年1月23日午後5時(同24日午前7時)となっている。前日の会見でデーブ・ロバーツ監督は「それについては話せない」と沈黙を貫いていたが、フリードマン氏は熱弁。「才能溢れた選手。現時点では、どういうプロセスになるか(明確には)わからないが、彼と面会しプレゼンを行うことを望んでいる」と期待した。

 ドジャースは昨年12月に大谷と10年契約を結び、直後に山本と12年契約を結んだ。佐々木も大谷、山本と昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でともにプレーし世界一に輝いている。この日、代理人のジョエル・ウルフ氏も「ロウキはWBCのチームメート数人と話した」と明かしていた。

 フリードマン氏は「去年もオオタニと契約して、(2人目の日本人となる)ヤマモトにどう影響するか考えた。WBCで侍ジャパンは素晴らしいチームワークで成功を収めた。その影響で考え方に少し変化が起きたように感じる」と2人の存在が佐々木に影響を与えることを期待した。一方で「でも、何事でもそうであるように個人が決めること」と冷静に話した。

 23歳の佐々木は「25歳ルール」の対象で、各球団は割り当てられた獲得資金(ボーナスプール)の中で選手と契約することになる。フリードマン氏は「もしお金が全てだったら、(移籍の)タイミングは全く違っていただろう」と言及。「短期、長期的に育成面、(在籍する)投手陣を含めて彼の助けになるベストの案を提案する」とアピールした。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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