電撃補強も…“スカスカ”の巨人支配下枠 まだ残る「7」、気になる次なる一手

巨人入りした甲斐拓也(左)と田中将大【写真:小池義弘、産経新聞社】
巨人入りした甲斐拓也(左)と田中将大【写真:小池義弘、産経新聞社】

24日に田中将大と契約に合意…オフは甲斐らを獲得

 巨人は24日、楽天から自由契約となっていた田中将大投手と来季契約を結ぶことで合意したと発表した。このオフは積極的に補強を展開しながらも、支配下枠は「63」。まだまだ獲得の可能性も十分ある。

 阿部慎之助監督の下、今季4年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした。その裏で、オフには2018年ドラフト1位の高橋優貴投手や鈴木康平投手ら支配下組の4人が戦力外となり、育成8人にも通達された。また、松井颯投手らは自由契約となったのち、育成で再契約を結んだ。

 戦力整備をする中で、11月には今季DeNAで15試合に投げて防御率1.93を記録した石川達也投手と支配下選手登録を締結。現役ドラフトでは畠世周投手が阪神へ移り、日本ハムから田中瑛斗投手が加わった。

 もちろん、“得意”のFA戦線でも積極的に動いた。ソフトバンクから国内FA権を行使した甲斐拓也捕手と石川柊太投手、阪神から国内FA権を行使した大山悠輔内野手に接触。粘り強い交渉を経て、12月に甲斐と契約に合意した。

 さらに大きな話題を集めたのが、中日の絶対的守護神、ライデル・マルティネスの加入だった。今季は2勝3敗43セーブ、防御率1.09で2022年に続く2度目のセーブ王のタイトルに輝いた28歳助っ人の獲得で、圧倒的なリリーフ陣を揃えた。さらに、エンゼルスの3Aで「トリプルスリー」を達成したことがあるトレイ・キャベッジ外野手とも合意し、支配下の助っ人は6人となっている。

 ドラフト会議では1位の石塚裕惺内野手を含め、支配下5人、育成6人を指名している。大エースの菅野智之投手がオリオールズと1年契約を結び、多くの“流出”がありながらも、確実に戦力を補強。それでもなお支配下枠には余裕があり、2年連続のペナント制覇、悲願の日本一へ向け、今後の動きも注目される。

(Full-Count編集部)

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