メジャー最多本塁打のボンズ氏がメジャー復帰!? 古巣ジャイアンツの臨時コーチへ
伝説のホームランキング、バリー・ボンズ氏
メジャー通算最多ホームラン記録を保持するバリー・ボンズ氏(49)が古巣ジャイアンツの臨時コーチとしてメジャーに復帰することが分かった。米国紙サンノゼ・マーキュリーニュースが報じた。
同紙によると、ボンズ氏は3月9日から17日までジャイアンツの臨時コーチとして、若手の打者の指導に当たる予定だという。同氏はサンフランシスコの栄養補助薬品会社がアスリートに運動能力向上薬物を提供していた「バルコ・スキャンダル」に関連する禁止薬物使用問題などで、2007年シーズン限りでジャイアンツとの契約が打ち切られ、そのまま現役を引退。事実上メジャーから追放されていた。
窮地にあったかつての英雄に関して、ジャイアンツのブルース・ボウチー監督は「ボンズは我々の活動に参加する。彼は臨時コーチとなる。他の臨時コーチ同様に、彼はできることをしてくれるはずだ。何の心配もしていない」とジャイアンツ復帰の事実を明かしたという。
2012年に本拠地AT&Tパークを訪問したボンズ氏はジャイアンツの球団社長にスタッフ入りしたい意向を打ち明けていた。そこから、両者は水面下で復帰のタイミングを探っていたという。
「ジャイアンツに貢献したいというボンズの情熱を感じていたので、他の元所属選手同様に、スプリングキャンプに招待することにはオープンであるべきだと思っていた」と球団幹部は語っている。今回の臨時コーチとしてのジャイアンツ復帰はボンズ氏の本格的な球界復帰への第一歩となりそうだ。
ボンズ氏はメジャー生活22年で通算762本の本塁打をマーク。ホームラン数のみならず、2558四球と688敬遠もメジャー史上最多を誇る。一方、2012年にワールドシリーズを制覇したジャイアンツだが、昨年は76勝86敗と大きく負け越してしまった。伝説のホームランキングは後継者育成で古巣復権の一助となり、自らのキャリアを立て直すつもりだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count