西武、一発攻勢で千賀攻略も辻監督は多和田を評価 「気持ちを見せてくれた」
打線はホークスの先発・千賀から5本塁打7得点
■西武 7-4 ソフトバンク(31日・メットライフ)
首位の西武は31日、本拠地でのソフトバンク戦を7-4で勝利した。ホークスの先発・千賀から5本塁打7得点を奪う猛攻を見せると、投げては多和田が9回4失点で完投。チームは6連勝を飾った。
一発攻勢の快勝にも辻監督がまず振り返ったのが先発の多和田だった。9回に4点を失ったが「問題ないでしょう。完璧な投球」と、前回に引き続き2試合連続の完投勝利に目を細めた。
「9回は気持ちが急いでいた。それまでは良かったと思う。2回のピンチ(無死一、二塁)をしのいだことで、すんなり乗っていけた」と、チームトップの11勝目を上げた右腕の投球を分析した。
16日のソフトバンク戦では4回11失点と不甲斐ない内容で降板した多和田だったが、前回登板の24日オリックス戦、そして今回のソフトバンク戦と2試合連続の完投劇で見事リベンジを果たした。「気持ちを見せてくれた。1回だけではというのも当然あったんだと思う。ナイスピッチング」と、右腕を称えた。
打線は「千賀はどのチームも打てない」としながらも、3回にメヒアの8号ソロで先制すると、続く4回には中村の11号ソロで追加点。「8番、9番に置いているだけで、そういう打者ではない」と辻監督が言うように、相手にとっては気が抜けない下位打線で、今季2戦2敗、防御率1.93と抑え込まれている千賀攻略の糸口をつかんだ。
「いい状態で日本ハムと戦えるよう、とにかく明日勝ちたい」と、勝利への強い思いをお立ち台で口にしたのは、4安打1本塁打のキャプテン浅村。その言葉通り強力打線が、ソフトバンクを飲み込むのか。はたまた、育成から支配下登録されたばかりの大竹がウエスタンリーグ8勝1セーブ、防御率1.87の力を発揮するのか。注目は尽きない。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)