ド軍移籍の噂も消滅…球団が放出したがる406億円男 本人拒否でトレード消滅、ない居場所
カージナルスのアレナドの移籍先が決まらない
メジャー通算341本塁打を誇る33歳、カージナルスのノーラン・アレナド内野手の去就問題が“暗礁”に乗り上げているようだ。ジョン・モゼリアク球団編成本部長は、放出を「最優先事項」としながらも、アストロズからFAとなっている通算191本塁打のアレックス・ブレグマン内野手の去就次第で状況が変わるため、アレナドは「八方塞がり」となっている。
MLB公式サイトが18日(日本時間19日)に「アレナドのトレードはカージナルスにとって最優先事項」との記事を掲載。同日にカージナルスの球団イベントに出席したモゼリアク球団編成本部長はアレナドのトレードについては依然として「最優先事項であり、(優先事項の)2でもあり、3でもある」と、答えたという。しかし、ブレグマンの去就が決まっていないので、モゼリアク球団編成本部長はアレナドを保留していることを認めた、としている。
12月中旬には、球団はアストロズとの取引を成立させたと思われたが、アレナドが全球団トレード拒否権を発動。その後、アストロズは一塁手、クリスチャン・ウォーカーと契約し、アイザック・パレデスが三塁に回る為、トレードから撤退した。
米メディア「ジ・アスレチック」のケイティ・ウー記者によると、ヤンキースもアレナドについて問い合わせた数少ないチームの1つだったが、カージナルスが残る契約の大部分を負担することを拒否した為、ヤンキースは二の足を踏んだ、という。アレナドの残りの契約は3年7400万ドル(約117億円)で、そのうち1000万ドル(約16億円)は(前所属先の)ロッキーズが負担する。
ウー記者は1月7日(同8日)時点でアストロズとの交渉が決裂したあと「(アレナドの)トレード交渉はほとんど進展がない」とし、アレナドが受け入れるトレード先が少ないことも指摘している。また、地元メディア「マスライブ.com」はアレナドはレッドソックス入団を希望しているが、「チームが興味を持っているか不明で、ブレグマンに関心を寄せている」と、指摘している。
通算341本塁打で10度のゴールドグラブ賞を誇る33歳のアレナドは2019年にロッキーズと8年2億6000万ドル(約406億円)で契約延長。2021年からカージナルスに移籍している。一時はドジャースも獲得を画策しているとされていたが、こちらの話もすでに消滅しているとされている。カージナルスはチーム総年俸の削減を目指し、今オフ中のトレード放出を画策している。キャンプインまであと約1か月。名プレーヤーがどこの球団とサインするのか注目されている。
(Full-Count編集部)