イチロー氏、24時間切っても満票も…5年前に“悪夢” 前例が物語る気が抜けないワケ

マリナーズでプレーしたイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズでプレーしたイチロー氏【写真:Getty Images】

2020年、ジーター氏は発表前日まで満票も…1票足りなかった

 2025年の米野球殿堂入りは21日(日本時間22日)に発表される。メジャー通算3089安打を放ったイチロー氏の日本選手初の選出は確実視され、焦点は史上2人目の満票選出となるかどうかだ。MLB公式サイトなども活用するトラッキングサイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」によると、20日(同21日)時点で開票率は48.0%となり、イチロー氏は得票率100%をキープしている。

 とはいえ、“油断”はできない。ヤンキースのレジェンド、デレク・ジーター氏の例がある。ジーター氏は2020年、資格1年目で99.7%の票を得て選出された。396票を集めたが、前年のマリアノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の満票選出には1票足りなかった。 

 当時、米スポーツ局「ESPN」は「(殿堂入り)発表前、投票のトラッキングサイトによって公開された投票用紙219のすべてに、ジーターの名前は載っていた」と伝えた。発表前最後にアップデートされた時点では「219/219」で満票だったが、実際の結果は1票足りなかったのだ。

 米野球殿堂入りはメジャーで10年以上プレーした選手が引退から5年で資格を得る。全米野球記者協会に10年以上連続で所属する記者による投票で決定。有資格者から最大10人まで投票でき、全投票数の75%以上を集めると殿堂入りとなる。

 今年の候補者は28人で、「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」によると、20日(同21日)時点で75%以上をクリアしているのはイチロー氏以外にCC・サバシア氏(93.6%)、ビリー・ワグナー氏(84.6%)、カルロス・ベルトラン氏(80.3%)の4人。楽天でも活躍したアンドリュー・ジョーンズ氏は72.3%となっている。ここまでイチロー氏の得票は「188/188」。野手では初の満票選出なるのか。結果発表が待ち遠しい。

(Full-Count編集部)

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