“定説”を覆したイチロー氏の「.329」 殿堂入り候補、完全試合男も滅多打ち
対右投手の打率.304に対して、対左投手は.329
2025年の米野球殿堂入りは21日(日本時間22日)に発表される。メジャー通算3089安打を放ったイチロー氏(マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクター)の日本選手初の選出は確実視され、史上2人目の満票選出にも期待がかかる。
数々の功績を残したイチロー氏だが、特筆すべきは左打者ながら対左投手への強さだろう。MLB公式サイトによると、対右投手(.304)よりも左投手(.329)を打っている。これはスプリットデータが完全なのものになった1974年以降において、1500打席以上に立った左打者の最高打率となっている。
例えば、2007年にサイ・ヤング賞を受賞した通算251勝のCC・サバシアに対しては打率.323(65打数21安打)、3本塁打、OPS.897を誇る。また2009年に完全試合を達成した通算214勝のマーク・バーリーにも打率.409(66打数27安打)、1本塁打、OPS.929と打ちまくった。
ほかにも2002年に23勝を挙げサイ・ヤング賞に輝いたバリー・ジートには打率.325(80打数26安打)、3本塁打、OPS.783、レッドソックスやカブスで活躍し世界一3度を誇るジョン・レスターには打率.339(56打数19安打)、2本塁打、OPS.808となっている。
(Full-Count編集部)