イチロー反対派に“狂犬”が喝「愚かだ」 どうしても許せなかった行為「隠している」

米殿堂入りの会見に参加したイチロー氏【写真:Getty Images】
米殿堂入りの会見に参加したイチロー氏【写真:Getty Images】

イチロー氏「ぜひ自宅に招待して一緒にお酒を飲みたい」

 マリナーズなどで通算3089安打と活躍したイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が21日(日本時間22日)、資格1年目でアジア選手として初めて米野球殿堂入りを果たした。史上2人目の満票には1票足りず、得票率99.7%。“選外”にした記者に対し、米有識者は「バカげたことだ。完全には理解できない」と憤りを示している。

 語気を強めたのは、米スポーツコメンテーターの“マッドドッグ(狂犬)”クリス・ルッソ氏だ。これまでも過激な発言で知られており、米スポーツ局「ESPN」の番組「ファースト・テイク」に出演すると、「(イチローに票を投じなかった記者がいたことは)バカげたことだ。完全には理解できない」と断罪した。

 続けて「それに、その記者が誰なのかわかっていない。理由がどんななものなのかも私にはわからない。ジーターも満票選出とはならなかったし、それは信じがたいことだ。票をを公にすることは必須ではないから、誰にもわからない。誰も『投票したなかったのは私だ』と手を挙げるわけがない。マリアーノを除けば誰もやったことがないから、彼をそのレベルと見なすわけにはいかないと考えたのかもしれない。ジョー・ディマジオは100%の票を得られなかった」と、公開義務のない殿堂入りの投票制度にも言及した。

“マッドドッグ”の怒りは止まらない。「イチローに投じなかった記者はおそらく、(イチローに投票しない記者の)数人いるかもしれないと(思われた)うちの1人になるとわかっていた。彼が投票をした際、『自分はイチローに投票しないことはわかっている。理由がどうであれ、イチローに投票しない』と言ったら、私は受け入れられたかもしれない。しかしながら、イチローに投票せず、なおかつそのことを隠しているとなると、私は受け入れられないよ」と、名乗りを挙げない“逃げ”の姿勢にも呆れていた。

 一方で当のイチロー氏は、23日(日本時間24日)、ニューヨーク州クーパーズタウンにある米野球殿堂で会見を行い、自身に票を投じなかった記者に対して「ぜひ自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので。名乗り出てシアトルまでお越しください」と発言し、場内は爆笑に包まれた。

(Full-Count編集部)

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