イチロー氏の米殿堂入りに館長流“ジョーク” 「遠いと言っている人に」…明かした裏話
NY夕食会で日本語で「ようこそ!」
米野球殿堂博物館の館長を務めるジョシュ・ラウィッチ氏が25日(日本時間26日)、全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の夕食会に出席。今年、米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏に敬意を示し、日本語で「クーパーズタウンへようこそ」とスピーチした。
イチロー氏は21日(同22日)に発表された米野球殿堂で野手史上初となる満票まで残り1票足りず、99.7%の得票率でアジア人初となる米殿堂入りを果たした。この日、ラウィッチ館長は「マサノリ・ムラカミが初めてMLBでプレーし、30年後ヒデオ・ノモが球界を永遠に変え、ヒデキ・マツイは初めて野手として大活躍した(日本人)選手で、ショウヘイ・オオタニのような選手に引き継ぎました」と日本の歴史を語った。
米野球殿堂博物館はニューヨークの北西クーパーズタウンにある。ラウィッチ館長は「クーパーズタウンが遠いと言っている人へ。イチロー・スズキは今週含めて8回も来られています」とジョークを飛ばし「行きたいと思うだけでなく、絶対にクーパーズタウンに行くべきです」と訪問を促した。
博物館にはスパイク、ユニホーム、エルボーガードやWBCで優勝した瞬間に投げた侍ジャパンのキャップなど、数多くの大谷、イチローのお宝が飾られている。館長は「イチローとショウヘイはこの何年も太っ腹で、今後何年も展示されるような品々を贈呈してくださいました」と感謝した。
最後は「中継をご覧になっている日本の皆様へ。クーパーズタウンへようこそ」と日本語でスピーチ。イチロー氏が日本人として初の快挙を成し遂げた今、日本人の訪問を願った。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)