MLB審判が賭博関与の疑いで解雇…機構発表 コミッショナー断罪「著しく稚拙な判断」

パット・ホバーグ審判員【写真:Getty Images】
パット・ホバーグ審判員【写真:Getty Images】

パット・ホバーグ審判員「犯してしまった過ちは私の中で常に恥じらい」

 メジャーリーグ機構(MLB)は3日(日本時間4日)、MLBUA(MLB審判会)との労使協定の手続きにのっとって、パット・ホバーグ審判員を解雇したと発表した。スポーツ賭博に関与していたとみられる。

 MLBは「ホバーグ氏の行為は試合の公平性を損なうもので、(シェアしていたアカウントで)野球にも賭けていたプロポーカープレイヤーと複数のスポーツブックのアカウントを共有していた。また、ホバーグ氏は意図的にメッセージを消去していたことから、野球に賭けたことを知っていたはずだ」と説明。

 調査や上訴で、ホバーグ氏自身が野球の試合に賭博したことは否定しているそうで、ベッティングサイトが提出したデータによると、ホバーグ氏が所有する電子機器から野球に賭けた形跡はないという。MLBもホバーグ氏が試合を操作した形跡を見つけていない。

 マンフレッドコミッショナーは「MLBがスポーツベッティングを厳格に管理し、ファンの為に公平性を担保することは、私たちにとって最も重要なことです。広範囲に及ぶ調査を行った結果、ホバーグ氏が野球に賭けた形跡や(賭博行為を行ったことで)試合を操作したという証拠は見つかっていない。しかし、野球にも賭けていた人間と複数のアカウントを共有していたことや、メッセージを消去したことは著しく稚拙な判断だ」との声明を発表した。

 米スポーツ局「ESPN」によれば、ホバーグ氏は「(MLBが)本日発表した声明に対して、私は間違いを犯してしまった行為に全責任を負います。犯してしまった複数の過ちは、(今後)私の中で常に恥じらいとなります」と反省の言葉を述べた。

(Full-Count編集部)

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