中日の「練習量は多い」 突然の連絡に頭真っ白も…現ドラ移籍で感じた楽天との“違い”
![春季キャンプで投げ込む中日・伊藤茉央【写真:木村竜也】](https://full-count.jp/wp-content/uploads/2025/02/08174235/20250208_itoh_kim.jpg)
紅白戦登板…伊藤茉央が感じている充実感「雰囲気もとても良い」
新天地で勝負をかける投手がいる。昨年12月に行われた第3回現役ドラフトで楽天から中日に移籍した伊藤茉央投手が8日、沖縄で行われている春季キャンプで紅白戦に登板した。新たに青いユニホームに身を包んだ24歳は「とても良い雰囲気です」と印象を語った。
この日は春季キャンプ初の紅白戦が行われ、伊藤は紅組の5番手で最終回に登板した。2安打を許し1失点だった。「結果だけを見れば良くなかったですが、投げている感覚は良かったです」と内容に笑顔を見せた。
喜多方高から東農大オホーツクを経て2022年ドラフト4位で楽天に入団した24歳。右横手から投げる独特のフォームで、変化球を中心に投げ込むスタイルが特徴だ。昨季は1軍でリリーフとして6試合に登板したが防御率7.94。2軍で41試合に登板し、防御率2.64の成績に終わり1軍定着とはならなかった。
突然の連絡だった。いつものように球場で練習していた伊藤のもとに、マネジャーから球団事務所に来るよう連絡がきた。編成部から現役ドラフトでの移籍が決まったことを通達されたが、全く予想していなかった事態に頭は真っ白だった。「最初はただただ驚きでした……。実感は湧かなかったのですが、周りの方々にチャンスじゃんと言ってもらえて切り替えることができました」。岐路を迎えた1日を振り返った。
中日移籍で感じた楽天との違い「練習量が多い」
春季キャンプでは楽天との違いも感じている。「キャンプでいえば中日の練習量は多いですね。練習時間も楽天より長い。ただ内容も充実しているので全く苦ではないです」と充実の表情で語る。
「チームの雰囲気もとても良いです。みなさんよく声かけてくださいますし、やりやすいです」と居心地の良さを明かした。さらに「あとは……」と切り出すと、球場を見渡し「ファンの方が中日の方が多い気がします」と笑顔を見せた。
環境が新しく変わってもやることは変わらない。「新たな目で見てもらえるので1年目という思いでやっていくだけかなと。欲しいと思って選んでいただいたわけなのでやるだけです」。もう移籍に戸惑った頃の自分はいない。中日のために全力で腕を振る覚悟はできている。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)
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