日本人内野手が苦しむMLBに1年目から適応 評価高まる韓国人大リーガー
青木も称賛するメジャー1年目の姜正浩、パイレーツの躍進を支える一人に
いよいよ9月に入り、ペナントレースが佳境となったメジャーでは、あちらこちらでプレーオフ進出を懸けた熾烈な戦いが繰り広げられている。まだ約30試合を残す段階で、プレーオフ進出の可否について話すのは早いかもしれないが、大番狂わせがない限り、プレーオフに勝ち進むであろうと目されるのが、ナ・リーグ中地区のパイレーツだ。
8月終了現在で79勝50敗。地区首位に立ってもおかしくない成績だが、今季圧倒的な強さでメジャートップを独走するカージナルス(85勝46敗)が、まさに目の上のたんこぶとなり、2位に甘んじてる状況だ。だが、ワイルドカード争いでは2位カブスに5・5ゲーム差をつけて堂々の1位。2013年に21年ぶりのプレーオフ進出を果たして以来、チームとしての結束力が増し、まさに円熟期に差し掛かろうとしている。
とはいえ、今季は決して平坦な道をたどったわけではない。先発投手陣の精神的支柱ともいえるAJバーネットが右肘の故障で8月初旬に離脱。野手を見ても、遊撃ジョーディ・マーサーと三塁ジョシュ・ハリソンが、シーズンを通じて故障者リスト(DL)を行ったり来たりする状況が続いた。
チームの困難期を乗り切る1つの原動力となったのが、今季からパイレーツの一員となった韓国人メジャーリーガー、姜正浩(カン・ジョンホ)だ。