米でまさかの笑撃プレー! “忍者走塁”のはずが…捕手巻き込んで仰向け尻もち
“忍者走塁"”試みたが、勢い余ってスッテンコロリン
メジャーリーガーが見せるプレーは、見る者の想像を超える美技妙技、度肝の抜く超人技ばかりだが、もちろん、すべてが好プレーというわけではない。彼らも人間。たまに“やらかし”をしてしまうこともある。オリオールズの32歳捕手ケイレブ・ジョセフが1日(日本時間2日)、敵地ヤンキース戦で、あまりにもお粗末すぎる走塁を見せてしまった。
7-1とオリオールズ6点リードで迎えた5回表。2死一塁で8番・ヌネスが右中間を破るツーベースを放った。一塁走者のジョセフは一気に三塁を回ってホームをついたが、右翼手ロビンソンが好返球。ホームベースの遥か手前5メートルぐらいのところで、すでに送球は捕手のミットに収まっていた。
ジョセフはいったんスライディングしたが、急ブレーキをかけて体を起こすと、ホームベース上で構える捕手ロマインに抱きつく形になってしまった。最後は2人でもつれ合いながらスッテンコロリン。ジョセフは、なんとも不細工な形でアウトになってしまった。
捕手のタッチをかいくぐるイチロー、あるいは捕手を飛び越えたコグランのような“忍者走塁”をしたかったのか。その意気込みは伝わってくるのだが、体がイメージに追いつかない、実にお粗末な走塁に、敵地ニューヨークのテレビ局「YESネットワーク」は大爆笑。解説と務める元首位打者のポール・オニール氏は「ワオ! これはみっともない姿ですね」と爆笑すると、実況アナも「非常にぎこちないハイスクールダンス。そう見えるプレーでした」と続けた。
MLB公式ツイッターが「アスリート」と一言添えて笑撃の動画を公開すると、我が目を疑うファンから多数コメントが寄せられた。
「オリオールズの成績、あのスライディング、ヤンキースがオリオールズに負けているという事実。これ以上に惨めなことが僕にはわからない」
「なんてこった」
「この場面を生で見ていたよ」
「止めてくれ、僕らはこの1年ですでに惨めな思いをたくさんしてきたんだから」
「彼は捕手だ。足も遅い。三塁コーチは何を考えているんだ」
「もしオリオールズのシーズンを簡単にまとめる映像があるなら、間違いなくこれが選ばれるね」
7-1とリードし、無理をする必要もない局面。しかも、捕手のジョセフは足が速い選手ではない。一生懸命走ったことは認めるが……。この日は7-5でヤンキースに快勝しながら、これだけ笑われるというのも浮かばれないが、酷評を見返すためにも、地道にチーム再建に取り組むしかないのかもしれない。