佐々木麟太郎が“大学1号” 確信弾にガッツポーズ…高校通算140本逸材の幕開けに球場喝采

5回無死の第3打席、左腕から右越えソロ…笑顔でダイヤモンドを一周
花巻東高(岩手)で通算140本塁打を放ち、米スタンフォード大学へ進学した佐々木麟太郎内野手が15日(日本時間16日)、デューク大との試合に「3番・一塁」で出場。5回無死で迎えた第3打席に“大学1号”となる豪快な右越えソロを放ち、スタジアムは拍手に包まれた。
6-1の5回無死だった。佐々木は2番手左腕・スタメルに対してカウント2-1からの4球目を強振。打った瞬間にわかる“確信弾”に右手を突き上げ、笑みをこぼしながら悠然とダイヤモンドを一周した。
打球初速106マイル(約170.6キロ)、飛距離390フィート(約118.9メートル)、角度32度の一発に、実況も「完璧に捉えた! ササキの第1号は文句なしの一発だ! 特大弾だ! 冗談だろ! ササキ・リンタロウ・ガ・ダイガク・ハツ・ホームラン!」と大興奮だった。
佐々木は超高校級打者として花巻東高在籍時は1年春からベンチ入り。甲子園に2度出場した。通算140本塁打は高校歴代最多とされる。ドラフトの目玉とされていたが、プロ志望届を提出せず、米大学への留学を模索。スタンフォード大進学を選択した。
今年1月には米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」が佐々木について言及。「2025年大学最優秀新人賞」に予想し、「NCAAのシーズン新人本塁打記録はトミー・ホワイト(現アスレチックス傘下)内野手が2022年に記録した27本だ。ササキはその(記録に)挑戦するだけの力を持っている」などと紹介していた。