名刺代わりの161キロ豪快キャノン補殺!? 解説呆然→爆笑「ホホホホホ〜ッ」
ロイヤルズ中堅フィリップスがピンポイント送球で併殺完成
百聞は一見にしかず。ロイヤルズに新加入したブレット・フィリップス外野手が2日(日本時間3日)、敵地ホワイトソックス戦で驚愕のキャノン砲を披露した。まるでやり投げの選手のようなフォームで本塁へ送球する24歳外野手に、ファンから驚嘆の声が上がっている。
1点ビハインドで迎えた5回裏。無死一、三塁で打席に立ったホワイトソックスのアンダーソンは、中堅右よりに浅いフライを放った。滞空時間は長く、タッチアップすれば生還する可能性は十分。三塁走者だったレウリー・ガルシアは迷わずホームを目指した。
だが、相手が悪かった。この日、ロイヤルズの中堅を守っていたのは、7月27日(同28日)にムスタカスとの交換トレードでブルワーズから移籍してきたばかりのフィリップスだった。打球をグラブに収めると、まるでやり投げの選手が投擲するかのように、跳ねるような助走をつけて思い切りホームへ向かって投げた。レーザービームか、キャノン砲か。糸を引いたような真っ直ぐな送球は、ワンバウンドして本塁で構える捕手ペレスのミットに収まるストライク送球。ガルシアは足から滑り込んだものの、余裕を持ってアウトとされた。
試合を中継する地元テレビ局「FOXスポーツ・カンザスシティ」で解説を務める元ヤクルト助っ人のハドラー氏は、しばらく無言だった後、笑うしかないといった様子で「ホホホホホ~ッ」と大笑いすると、「フットワークを見て下さい。スピードを上手く生み出しました!」とまくし立てるように伝えた、
MLB公式データ解析システム「スタットキャスト」の公式ツイッターによれば、この送球は時速100.1マイル(約161キロ)の剛速球で、今季スタットキャストが計測した外野からの送球で、4番目に速いものだったという。
MLB公式ツイッターや球団公式ツイッターが、このスーパープレーの動画を公開すると、ファンからは驚愕のコメントが寄せられた。
「なんてこった」
「これに慣れるんだ、ロイヤルズファン。ブレット・フィリップスは本物」
「ロイヤルズは新たなセンターを見つけた」
「ナイススロー」
「ゴールドグラブ候補」
「君こそ男だ」
「これは今夜の名場面になりそうだ」
2015年に世界一に輝きながらも、今季はチームが低迷し、早くも来季以降のチーム作りに方針を切り替えてしまったロイヤルズ。だが、新たに見つけたエキサイティングな中堅手に、ファンはシーズン残りの十分楽しむことができそうだ。