阪神去り「寂しかった」も…移籍先は“行きたかった球団” 現ドラ26歳の本音

浜地は昨季18登板に終わり、現役ドラフトで阪神→DeNAに移籍
阪神から現役ドラフトでDeNA入りした浜地真澄投手。新天地で迎えたプロ9年目に「楽しく充実しています」と汗を拭う。2022年に52試合に登板して防御率1.14の好成績を残した右腕は、「ポジションを確保しないといけないのでアピールは大事ですけど、僕がなりたい像と球団の方が言う僕がなるべき像が一致しているので、そこに極力近づけていきたい」と先を見据えた。
昨季は18登板に終わり、現役ドラフトでの移籍が決まった。8年間在籍した阪神との別れに「愛着もありましたので、そこに関しての寂しさや、また新しく一から関係をつくらないといけない大変さでメンタルのよくない部分がありました」と率直な思いを打ち明ける。
しかし、移籍先がDeNAと聞き「前向きに捉えられました。自分も現役ドラフトがあるのかなと思ったときに、どこに行きたいかなって考えたときにDeNAが一番に出てきたんです。そういう部分ではすぐに切り替えられました」。なぜDeNAに“行きたかった”のか。その理由は、チームが行う革新的な取り組みだった。「データとかいろいろな練習の仕方が、なんとなく聞いていた範囲ではすごくいいなと思ってたからです」と説明した。
実際にチームに飛び込み「フィードバックがちゃんとあるので、ブルペンにしても1球1球『こうしよう』というのができるのですごくありがたい。ちゃんとデータを見てトライしてエラーしてをできて終われるので、すごくいい流れになっています」と思った通りだったようだ。
阪神時代と比べて「個の練習が多いのが一番違うところかなと思います」と語る。午後は個別となることが多く、自らの課題と向き合う時間に充てることができている。また新鮮だったのは「練習メニューひとつひとつに説明がある」ということだ。ランニングでも行う意図などの説明を受けてから取り組むため「練習に入っていきやすいと思います」とうなずいた。目標はキャリアハイ。26歳がリーグ優勝を目指すチームのピースとなる。
(町田利衣 / Rie Machida)
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