2年ぶりメジャーへ…藤浪晋太郎は「魔改造枠」 最速158キロ&2Kで高まる覚醒の期待
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2年ぶりのメジャー復帰を目指す30歳が好発進
【MLB】マリナーズ 11ー5 ダイヤモンドバックス(日本時間24日・ピオリア)
マリナーズとマイナー契約を結んだ藤浪晋太郎投手が23日(日本時間24日)、アリゾナ州ピオリアで行われたダイヤモンドバックスとのオープン戦で初登板。1回2奪三振の無失点に抑える好投を見せると、ファンからも「マリナーズ再生工場」「魔改造枠」と復活に期待が高まっている。
8-1でリードで迎えた5回に登板。先頭打者グレイ・キッシンジャーから空振り三振を奪うと、続くガブリエル・モレノを中飛に打ち取った。アレク・トーマスに四球を与えたものの、通算203本塁打を誇る元エンゼルスのランダル・グリチックを3球三振に仕留めた。最速は98.4マイル(約158.4キロ)を記録した。
藤浪の投球に「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も注目し、自身のX(旧ツイッター)で「シンタロウ・フジナミが2奪三振をマークした」と動画付きで紹介。ファンからは「いい球投げている」「効果的な荒れ球」「覚醒すると密かに期待している」「ノープレッシャーだったら無双するけど……」「マリナーズ再生工場にかかればリリーフエースになるかも」「縦に良い変化が出せてる」など、その潜在能力の高さに期待する声が集まっていた。
2023年にメジャー挑戦した藤浪は、アスレチックスでは先発として乱調が目立ったが、中継ぎに配置転換されると復調。7月にオリオールズにトレードされ、同年は2球団で計64試合に登板し、7勝8敗、防御率7.18だった。昨季はメッツと契約したが、開幕前にマイナー落ち。メジャー昇格することはできず、マイナーで33登板、防御率5.94だった。
1月末にマリナーズとマイナー契約。スプリングトレーニングには招待選手として参加。持ち味の速球に加え、課題の制球が安定すれば2年ぶりのメジャー昇格も見えてきそうだ。