前田健太、昨年ワールドシリーズで対戦のアストロズ戦先発「100%の気持ちで」
5日に本拠地で先発登板、昨年のワールドシリーズは「もちろん少し自信になった」
ドジャースの前田健太投手は4日(日本時間5日)の本拠地アストロズ戦で今季21試合目の先発マウンドに上がる。昨年のワールドシリーズで対戦した相手と交流戦で激突することになるが、気持ちは「変わらない」と平常心を強調。一方で、昨年のワールドシリーズでリリーフで快投したことは、投手として「少し自信になっている」とも話しており、今回もしっかりと結果を残したいところだ。
救援として大車輪の活躍を見せた昨年のプレーオフ、前田はアストロズとのワールドシリーズでも4試合に登板した。第5戦ではピンチで登板してア・リーグMVPのアルトゥーベに3ランを浴び、プレーオフ8試合目にして初失点。しかし、第6戦ではドジャース1点リードの7回2死一、三塁のピンチで同じアルトゥーベを三ゴロに仕留め、リベンジした。チームは3勝4敗で世界一はならなかったものの、前田はリリーフとしてインパクトを残した。
初のレギュラーシーズンでの対戦は先発として挑むことになるが、前田は「(気持ちは)あまり変わらないですかね。相手によって正直変わらない。いつもより勝ちたい気持ちが増すかとか、減るかとかはない。いつも勝ちたいと思って投げるので、その試合はもちろん100%の気持ちでいっている」と話す。
さらに、「先発で投げるとまた違うと思うんですけど」としながらも、「去年世界一になってるチームですし、凄くいいチームですし、凄くいい打線だとは思う。素晴らしいチームという印象は今年もあまり変わってないのかな」と言及。アストロズは現在、アルトゥーベ、コレアという二遊間が怪我で離脱中だが、「層は厚いと思うので、(代わりに)出てくるバッターもいいバッターが多いので気をつけたい」と警戒を強めた。
課題は2試合連続で浴びている本塁打。これについては、前田は「ランナーがいてのホームランは気をつけないといけない」という。一方で、「ただ、そればかりを意識するのも良くないと思う。それを怖がってはピッチングにならないので。ホームランというよりはミスしないように、自分のいいボールをどんどん投げていきたい」とも話す。大胆さを失ってはいけない。
昨年のワールドシリーズが1つのターニングポイントになったことは間違いない。「少し自信になったのはもちろんある」と前田は言う。先発としても強豪アストロズ相手にしっかりと結果を残し、さらに自信を深めたい。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)