マー君が3月1日のデビュー戦で“伝家の宝刀”を抜く!

米メディアの取材に宣言

 ヤンキースの田中将大投手がメジャー初の対外試合となる3月1日(日本時間3月2日)のフィリーズとのオープン戦で“伝家の宝刀”スプリットをいきなり解禁する意向を明かした。ニューヨーク・ポスト紙が報じた。

 メジャーのスカウトの間で絶大な評価を受け、ヤンキースのスプリングキャンプでもバッターの話題を独占している田中のスプリット。急激な縦変化からブライアン・マッキャン正捕手も「テーブルの上から落ちてくるようだ」と驚きを隠さなかった。

 その話題の決め球は3番手での登板が予定されているフィリーズ戦でベールを脱ぐのか。26日のブルペンでの投球練習後、米メディアからスプリット解禁についての質問を受けた田中は通訳を介してこう答えたという。

「はい。バッターの反応を確認したいと持っています。反応によっては色々と修正する機会になるかもしれない」

 田中は手の内を隠すつもりはなさそうだ。ジョー・ジラルディ監督とラリー・ロスチャイルド投手コーチが協議し、CCサバシア、黒田博樹、田中の先発三本柱がフィリーズ戦で登板することが決まった。「思うに3人ともに2イニング、35球ぐらい投げることになる」とジラルディ監督は語っているが、全米注目の35球の中に決め球、スプリットも織り交ぜるつもりだ。

 7年契約1億5500万ドルの男の一挙手一投足に注目が集まるが、本人は平常心を貫く。

「(オープン戦は)スプリングキャンプの一部。レギュラーシーズンの公式戦ではない。とにかく投げるのが楽しみ。僕が投げる試合で、成績に注目する人もいると思いますが、(フィリーズ戦では)個人的にはそこまで数字にこだわっていないし、心配もしていません。個人的にはしっかりと準備をできているし、力のあるボールも投げることができている感覚はある。次のステップは試合で投げること」

 そう語るマー君は、タンパでのスプリングキャンプでの仕上がりに自信を深めている様子だ。 

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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