【U-18野球W杯】U18日本の1年生4番・清宮、V逸に悔しさにじませる 「何も貢献できなかった」

左膝痛めるなど苦しんだ大会、「申し訳ない気持ちでいっぱい」

 高校日本代表の4番を務めた清宮(早稲田実)は6日の第27回U-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)決勝で米国に1-2と惜敗後、悔しさをにじませた。

 3年生で構成されたチームの中で唯一1年生で選ばれ、4番を任された。しかし、大会中に左膝を痛めるなど思うような結果を出せずに苦しんだ。この日も「4番・DH」で先発したが、4打数1安打。2回先頭で迎えた第1打席、4回2死二塁の第2打席では連続三振に倒れ、6回2死一、二塁の場面で放ったこの日唯一のヒットも当たりそこないの内野安打だった。

 試合後、清宮は「何も貢献できなかった」とうつむき、「怪我もあったし、迷惑ばかりをかけてしまい申し訳ないという気持ちでいっぱい」と言葉を絞り出した。

 1点を追う9回先頭で迎えた第4打席ではショートフライに倒れ、「ストレート1本で絞っていて、打てない球では、ミスショットする球ではなかった。今大会を象徴するような打席だった」。今大会について「ここぞの場面で1本出せなかったのが反省」と総括した16歳は「本当悔しいので、今ここですぐ出して欲しいという気持ちではないが、もっとチームに貢献できるようになって戻ってきたい」と今後の成長を誓っていた。

【了】

富樫重太●文 text by Shigeta Togashi

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