【U-18野球W杯】初の世界一逃すも力証明したU18日本 “恐怖の9番打者”が刻んだ足跡
決勝で惜敗も各賞には多くの日本人選手が名を連ねる
第27回U-18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)は6日に閉幕し、決勝でアメリカに敗れた高校日本代表は準優勝に終わった。1次ラウンド(R)から8連勝と快進撃を続けながら、最後に力尽きた日本。1次R第2戦で3-0と完封勝ちを収めている相手に大一番で競り負ける形となったが、大会終了後にIBAF(国際野球連盟)から発表された各賞には多くの日本人選手が名を連ねた。それらは世界大会で日本の力を証明できた証しに違いない。
佐藤世那(仙台育英)ら5選手が選ばれたベストナインだけでなく、最優秀防御率に上野翔太郎(中京大中京)、首位打者、最多打点に勝俣翔貴(東海大菅生)、最優秀守備選手にはオコエ瑠偉(関東一)が輝いた。
そして彼らとともに日本の躍進を支えたのが主に9番打者を任された舩曳海外野手(天理)だった。今大会17打数5安打ながら、11四球を選び10得点で最多得点に。オコエと並ぶチームトップの4盗塁の成績を収め、その出塁率と持ち前の俊足でチームの得点増に大きく貢献した。一時は9割近くの出塁率を誇り、“恐怖の9番打者”として相手の脅威となっていた。
得点で大会1位に輝いた舩曳は大会を終えて「フォアボールが多かったから。出塁率が1位などとも言われていて、だからこそ得点も1位になれた。自分の求められていることはできた」と手応えを口にしている。
その“出塁する力”はある時期を境に意識し始めたという。