ヤ軍、快勝の陰で悲劇…26歳のアクシデントに沈痛 主砲ジャッジも「terrible」

立ち上がれない状況でも気丈に「私は得点したかな?」
【MLB】ヤンキース 11ー5 マリナーズ(日本時間13日・シアトル)
ヤンキースは12日(日本時間13日)に敵地で行われたマリナーズ戦で、最終回にアクシデントに見舞われた。三塁から本塁に生還したオズワルド・カブレラ内野手が転倒し、負傷。救急車で運ばれる事態となり、チームは快勝するも指揮官や主砲の表情は暗かった。
10-5でリードした9回、1死満塁で主砲のアーロン・ジャッジ外野手が大きな右飛を放つと、三塁走者のカブレラがホームへ向かった。捕手のタッチをかいくぐって生還したが、少し足がもつれると、その場に倒れ込んで苦悶の表情を浮かべた。トレーナーやアーロン・ブーン監督らが駆け寄るも、カブレラは動くことができず、交代となった。
カブレラの得点でチームは11-5と大勝したが、試合後にブーン監督の表情は晴れなかった。報道陣の取材に「彼は病院にいる。全員が深刻の状況だと理解している。キャビー(カブレラ)のことを祈っている」とコメント。ユーティリティプレーヤーとしてチームを支えるカブレラを「様々な形でチームに貢献してくれる選手。多くの選手が心を寄せている」とし、「深刻なことが起きればいつだって心を痛める。私たち、そして皆さんもご存じの通りオズワルト・カブレラの(人柄は)特別だから余計に心にくる」と肩を落とした。
犠飛を打ったジャッジは倒れ込んだカブレラにずっと声をかけ、カブレラは気丈にも「ジャッジー、私は得点したかな?」と話し、笑顔を見せていたという。ジャッジも試合後に「彼の頑張りを知っているから、terribleな(ひどい)気持ちだよ。彼はチーム思いの選手」と沈痛な様子で報道陣に語った。
26歳のカブレラは、この日「8番・三塁」で先発出場。4打数1安打を記録した。内外野を守る汎用性を武器に、過去2年は100試合以上に出場。今季は打率.243、OPS.631の成績を残している。
(Full-Count編集部)