故障離脱も…佐々木朗希は「この先さらに困難が」 LA紙指摘、見通し立たない復活への道

ドジャース・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
ドジャース・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

直球の平均球速154キロ…151キロ以下は27球

 ドジャースは13日(日本時間14日)、佐々木朗希投手を右肩痛のため15日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。なかなか本来の球速が戻らない現状に、米メディアはIL入り直前に不安を示していた。

 ドジャース地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「ロウキ・ササキの速球の球速減は問題。ドジャースは答えを見つけられるだろうか?」のタイトルで特集。「ササキは日本でのMLBデビュー時、最初の4球すべてが100マイル(約160.9キロ)だった。期待できる前兆だった」と切り出した。

 ただ2戦目以降については「再び100マイルに近づくことさえない。日本から戻っての7試合では威力のある球をコンスタントに投げることに苦しみ、今季を通して4シームの平均はわずか96マイル(約154キロ)で、時折92~93マイル(約148キロから149.6キロ)まで落ちている」と説明。プライアー投手コーチの「理想的な状況ではない。明らかに、速球は93マイル(約149.6キロ)ではあまり効果的にストライクゾーンを切り抜けられない」とのコメントを紹介している。

 その上で「ササキは速球で勝負するには高品質の球威と、安定したピンポイントの制球力が必要だ。彼は他の天賦の才能が粗削りなので、元々速球で打者を欺くことが難しいからだ」と回転数が少ないことに言及。速球の被打率は.253、長打率は.494、空振り率は10.1%で規定投球回に達している先発投手の4シームではMLBワースト5位であると解説した。

 記事では2度目の登板以降、直球の球速が94マイル(約151キロ)以下が27球あることも指摘。「週を追うごとに、彼の速球の球威低下が会話のポイントとしてさらに大きくなっていっている。しかしここまでは、どう修正できるかについての答えはほとんどない」と修正の見通しが立っていないことへの不安を示した。

 ロバーツ監督の「彼は確かに才能がある。完璧に成功しないことを受け入れるのが彼にとって難しいのは分かっているが、ここは厳しいリーグだ」というコメントに加え「彼は打者がどう反応するかで修正する。それは(メジャーで)投げることで学ぶのだと思う」との話も伝えている。

 それに対して「それが起きるまで、そしてササキの速球が日本で時折見せたレベルの90マイル後半から100マイルのレベルに戻り始めるまで、この先さらに困難が待っている。成長に伴う痛みに、さらに耐えなければいけないかもしれない」と苦難の道が待っていることを示唆した。

(Full-Count編集部)

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