佐々木朗希は「いろいろ大変だと思う」 日本より厳しい環境…“恩師”が指摘した課題

ロッテ入団時の監督、井口資仁氏が明かす成功の秘訣
日本プロ野球名球会が運営する公式YouTubeチャンネル「名球会チャンネル」に井口資仁氏が出演。ドジャース・佐々木朗希投手の飛躍に向けて「いろんなものを楽しんで」と助言を送っている。
佐々木は13日(日本時間14日)に右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト入り。当面はノースロー調整となっている中、17日(同18日)の本拠地でのエンゼルス戦前には下半身強化のフィジカルトレーニングをこなした。
佐々木がロッテ入団時の監督だった井口氏は、負傷者リスト入り前の収録で「彼の持っているポテンシャルと目標ということを考えると、いい経験をしているんじゃないかな」と一定の評価。「ボールも違いますし乾燥していたり、いろいろ大変だと思います」と慮った。
その上で「中5日で回ったり、今までなかったような環境で野球をやっているので、いかにそれに適応できるようになるか」と指摘。「それを当たり前のようにこなしていかないといけないのがメジャーリーグなので、そのあたりが課題でしょうね」と続けた。
持ち味の一つである直球については「100マイルの直球を投げても、向こうの選手はしっかり振ってくる」として制球面の向上を課題に挙げた井口氏。渡米1年目で4勝を挙げているオリオールズの菅野智之投手を例に出し「菅野投手はコントロールがいいので、しっかり抑えられている部分もある」。佐々木についても「制球がこれからの課題」と強調した。
日米の生活リズムの違いについても言及。自らの経験を踏まえ「日本のように時間がきっちりしていない」とし「イレギュラーなことがどれだけ面白いかと逆の発想で楽しむと、苦しさがなくなる。メンタルがやられてしまうと野球にもかなり影響してしまうと思うので、いろんなものを楽しんで過ごせればいいんじゃないかな」とアドバイスを送った。
その実力を間近で見てきただけに「いろんなものをどんどん吸収してさらに大きくなってほしい」とエール。「日本でやってきたことをいかに出せるかが成功の秘訣だと思います。とにかく向こうの環境に慣れること」と思いやった。