ハム金村成長の要因は「僕のおかげ」 新庄監督ニヤリ…9回104球完封の右腕を絶賛

楽天戦に先発した日本ハム・金村尚真(左)【写真提供:産経新聞社】
楽天戦に先発した日本ハム・金村尚真(左)【写真提供:産経新聞社】

開幕投手を務めた金村は早くも今季3度目完投&2度目完封勝利

■日本ハム 1ー0 楽天 (23日・楽天モバイルパーク)

 日本ハムは23日、楽天モバイルパークで行われた楽天戦に1-0で勝利した。先発した金村尚真投手が9回104球を投げ、5安打完封勝利。新庄剛志監督は「大したもんですよね。変化球でのストライクの取り方がめちゃくちゃうまくないですか。で、打ち気になったバッターのところで、ちょっとボールを動かす。あの辺のテクニックはチームの中でもナンバーワンって言ってもいいぐらいのピッチャー」と絶賛した。

 テンポよくアウトを積み重ねた。3回2死二、三塁では好調の村林をニゴロ、7回1死一塁では通算2000安打にあと1本と迫る浅村を遊ゴロ併殺打に仕留めた。2回無死から郡司のソロで奪った1点を最後まで守り抜き、早くも今季4度目の完投、3度目の完封勝利となった。「最後1点差をなんか楽しんでるような感じもしますよね」と気持ちの強さも称えた。

 2022年ドラフト2位右腕は、ルーキーイヤーは4試合の登板で2勝1敗。昨季は29試合で7勝6敗、防御率2.38だったが、開幕投手に指名された今季はすでに4勝目を手にし、防御率は1.90を誇る。

 成長の要因を聞かれた指揮官は「僕のおかげでしょうね」とニヤリ。「加藤くんも1年目かな、4、5回でも代えましょうみたいに投手コーチから言われてて。何を言ってんの、いやいや完投でしょって。徐々に徐々に僕、ずっと投げさせたでしょ? で、完投できるようなピッチャーになった。我慢をしながらやっぱ育てないといけないんで。やっぱ完投は色んなプラス材料が出てくる。気持ちの面にしても、成長の面にしても、中継ぎを休ませるのも」とご満悦だった。

 とはいえ、24日には出場選手登録を外れる見込み。今季は起用を投手コーチに一任しているとあって「もったいないな。けど、こればっかりは全員を育てないといけないからね。待ってもらうしかないです」と話した。

(町田利衣 / Rie Machida)

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