山本由伸の6勝目を“台無し” サヨナラ勝利も浮かない表情…スコットの思い

山本は7回110球で1安打9Kの好投
【MLB】ドジャース 4ー3 Dバックス(日本時間21日・ロサンゼルス)
ドジャースは20日(日本時間21日)、本拠地で行われたダイヤモンドバックス戦に延長10回でサヨナラ勝利した。先発の山本由伸投手は7回1安打無失点、9奪三振の好投を見せ、勝利投手の権利を持って降板したものの、9回に守護神のタナー・スコット投手が痛恨の被弾。左腕は「試合終盤で本塁打は絶対打たれたくないものだ」と反省の弁を口にした。
山本は3回までは走者を1人も出さない完璧な投球。4回1死から四球を与えて最初の走者を許すも、後続を断った。6回は3者連続三振とギアを上げて6回までノーヒットノーランを継続。しかし7回にマルテに初安打を許し、2死一、三塁のピンチを招くも最後はスミスを空振り三振に仕留めると、雄たけびを上げた。メジャー自己最多の110球で、7回を9奪三振、1安打2四球だった。
1-0の9回には今季からチームに加入したスコットがマウンドへ。しかし1死後、ガブリエル・モレノ捕手に痛恨のアーチを許した。延長10回も続投したが勝ち越し2ランを被弾。それでも、チームはその裏に打線がつながって劇的なサヨナラ勝利を飾った。
それでも、スコットの表情は明るくなかった。試合後の取材に応じた30歳は浮かない表情で「ゾーンにボールが集まってしまった。特に、試合終盤で本塁打は絶対打たれたくないものだ」とコメント。「それにヤマの投球は驚異的だったからね」と、勝利投手を消滅させた不甲斐なさを嘆いた。
スコットが2被弾を献上するのは、2023年4月25日(同26日)のブレーブス戦以来、約2年ぶり。「体調は良かったよ。球自体はよかった。ただ、甘い球をプレート上に投げすぎてしまった」「彼らに打ちやすい球を投げてしまった」と甘い球を投げたことを反省した。それでも、チームが勝ったことで「僕らは勝ちたくてたまらなかった。幸運にも、僕らはかなりいい打線だからね。それが助けになったよ」と救いがあったことに安堵した。
(Full-Count編集部)