18.44m先で体感した山本由伸の快投　相棒が受けた衝撃、緊迫試合も「楽しかった」ワケ

山本を好リードしたスミスが“ヨシノブ・ショー”を振り返った

【MLB】ドジャース 4ー3 Dバックス（日本時間21日・ロサンゼルス）

　ヨシノブを絶賛だ。ドジャースの山本由伸投手は20日（日本時間21日）、本拠地ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回まで無安打に抑えるなど7回1安打無失点、9三振を奪う力投で、チームの連敗ストップに貢献。リードしたウィル・スミス捕手は「とても楽しかった」と山本とのバッテリーを振り返った。

　山本は3回まで出塁を許さない完全投球を披露。4回に四球を与えたが、後続を断ち切り、6回は3者連続三振。7回の先頭打者に右前打を許すまではノーヒットピッチングだった。　

「カーブはとてもよかった。カットボールも次第によくなっていった。そして常に速球の制球はいい。チェンジアップとスプリットも、とてもよかった。だから織り交ぜたよ。（打者は）タイミングを狂わされていたね。四隅にしっかりと投げられていた。（山本の投球を受けることができて）今日はとても楽しかったよ」

　好リードのスミスが充実の表情をみせた。山本がこの日計測した最速は96.4マイル（約155.1キロ）。3回1死からの2者連続三振はいずれも決め球はカーブ。「投球を見て決めたことだね。（カーブで）三振をたくさん奪っていたからね」と緩急で奪った三振にしてやったりだ。

　山本は試合後、スミスについて「すごく考えてうまく配球してくれたので、とにかくウィルを信じて思いきり投げていきました」と振り返った。息ピッタリの最強バッテリーが存在感を発揮した。