ド軍スコット、連投のワケ 痛恨のSV失敗…指揮官との対話、感じた闘志「はっきりと私に」

Dバックス戦に登板したドジャースのタナー・スコット【写真:ロイター】
Dバックス戦に登板したドジャースのタナー・スコット【写真:ロイター】

スコットは前日9回に同点弾&勝ち越し2ランを献上

【MLB】ドジャース 3ー1 Dバックス(日本時間22日・ロサンゼルス)

 ドジャースは21日(日本時間22日)、本拠地のダイヤモンドバックス戦に3-1で勝利して2連勝を飾った。最終9回を締めたのは、前夜に痛恨の同点弾を浴びたタナー・スコット投手だった。デーブ・ロバーツ監督は試合後、左腕の“リベンジ”に懸ける思いを明かした。

 2021年サイ・ヤング賞投手、コービン・バーンズの前に封じられていた打線は0-1の6回、2死一、二塁からテオスカー・ヘルナンデス外野手が起死回生の逆転3ランを叩き込んだ。先発ダスティン・メイ降板後はブルペンが何とか凌ぎ、3-1の9回にマウンドに上がったのはスコットだった。

 昨オフに4年7200万ドル(約103億円)で加入した30歳は開幕からクローザーの役割を中心にこなし、期待通りの投球をしてきた。しかし、前日の同カードでは9回に同点ソロを浴び、7回無失点と好投した山本由伸投手の勝利をフイにしてしまった。さらに続投した延長10回には勝ち越し2ランも被弾。ベンチで肩を落としていた。

 指揮官は「昨日は(今シーズン)初めての回跨ぎだったけど、彼(の力)が必要だからそうした。彼と起用プランについて、今日いい話し合いができた」と試合前に対話をもったという。そして「試合展開次第で登板する必要があれば、彼は投げたいということを、はっきりと私に伝えてきた」と、セーブ失敗を引きずらず、マウンドに上がる強い意思を訴えかけたとも話した。

 2点差で登板したスコットは、普段通りの力強いボールを投げ込み、2三振を奪って3者凡退に封じて試合を締めた。ロバーツ監督は「私は彼を信じている。そして、ご存じの通り活躍をしてくれた。非常にきれ味のある投球を披露してくれた」「タナー(スコット)の投球はとてもよかった」と笑顔。強い信頼関係が生んだ“リベンジ”の舞台だった。

(Full-Count編集部)

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