プレー中の事故で引退→球団を提訴 「防ぐことができた」MLBで異例の法廷闘争へ

保護されていない防水シートに激突し大怪我
プレー中に起きた事故が裁判沙汰となった。2023年にブルワーズでプレーしたダリン・ラフ氏が、怪我で実質的に引退に追い込まれたのは球場の安全管理に原因があるとして、レッズに対して訴訟を起こした。米紙が報じた。
一塁と外野を主に務めたラフ氏は、メジャーで4度の2桁本塁打を放つなど通算351安打、67本塁打。韓国プロ野球(KBO)でも3年プレーし、86本塁打を放った。2023年までブルワーズでプレーし、2024年からはネブラスカ大学オマハ校のコーチに就任している、
実質的には選手として引退している状況だが、米紙「ニューヨーク・ポスト」は22日(日本時間23日)に、その背景を報じた。同紙によるとブルワーズ時代の2023年、レッズ本拠地グレート・アメリカン・ボールパークでプレー中に負傷したことが引退の引き金になり、レッズに対して賠償を求めて訴訟に踏み切ったという。
同記事によると、ラフ氏は球場でファウルボールを追った際、保護されていない防水シートに激突し、膝を骨折。「その怪我が原因でラフは60日間の負傷者リスト(IL)入りし、その後MLBでプレーすることは2度となかった」としている。
弁護人は球場の安全管理を怠ったとして、レッズを非難。声明文では「これは明白に防ぐことができたリスクだった。フィールドの端に保護されていないメタルローラー(防水シート)を放置するのは言語道断だ」と断じた。ラフ氏も「起きるべきことではなかった。MLBの球場で、選手たちは潜まれた危険に心配する必要はないはずだ」と声明を発表したという。
(Full-Count編集部)