イチローは「2.5倍も三振が多い」 勃発した“最強論争”に意見真っ二つ…目を疑う「.338」

MLBネットワークが「どちらが優れていた?」
メジャー史上に残る安打製造機の2人を比較する論争が、またしても盛り上がりを見せている。日米通算4367安打の記録を持つイチロー氏と、首位打者8度を誇る故トニー・グウィン氏の各成績を米スポーツ局「MLBネットワーク」が比較したところ、どちらが上なのかファンの間で意見は真っ二つに割れた。
MLBネットワークの公式インスタグラムは「野球史上、最高の“ピュア・ヒッター”2人!」と投稿し、2人の写真とともに7つの成績を比較。「どちらのキャリアがより優れていたか?」と問いかけた。打率や安打、盗塁数、タイトル獲得数などを並べ、メジャー初安打や身体能力の高さを物語る驚異的守備の場面なども振り返っている。
グウィンを推す声は「打率ならグウィン」「MLBでのキャリア三振数を忘れてる」「イチローは2.5倍も三振が多く、首位打者は4分の1だ。しかもこれは、投手力がはるかに優れていた時代でのことだ。議論の余地なし」と主張。首位打者8度、生涯打率.338など、通算成績の多くで上回り、三振数でイチロー氏の1080よりもさらに少ない434であることなどを理由に挙げる。
一方でイチロー氏派は「MLBの実績だけで言えばグウィンだけど、キャリア全体で見ればイチロー」「もしイチローがキャリア全体をここでプレーしていたら、彼の方が上だっただろう」「自分はイチローを選ぶ。総合的により完成された選手だと思う」「自分はイチロー。守備力がエリートだったから」など、日本時代も含めたキャリア全体や、より高い守備力を評価する意見が目立つ。
結局のところ、両者のメジャーデビュー時の年齢が5歳異なることもあり、単純比較ができない議論であることは言うまでもない。「イチローはグウィンより良い選手。でも、打者としてはグウィンが上」「比べるのはやめよう。ただリスペクトしようよ」「まさに互角だ」「間違いなく、どちらも満票で殿堂入りすべき選手だった」との意見も出ているくらいだ。グウィン氏は24年前に引退し、11年前に死去。イチロー氏は引退から6年以上が経過しているが、ともに今なおファンの間で語り継がれる存在であることは間違いないようだ。