ハム新庄監督が4番に授けた“金言”「打率見るな」 一発回答も…食らった“愛のカツ”

楽天戦で本塁打を放った日本ハム・郡司裕也【写真提供:産経新聞社】
楽天戦で本塁打を放った日本ハム・郡司裕也【写真提供:産経新聞社】

2回無死から郡司が早川の直球を捉えて左翼席へ約1か月ぶりの3号ソロ

■日本ハム 1ー0 楽天(23日・楽天モバイルパーク)

 日本ハムの郡司裕也捕手が23日、楽天モバイルパークで行われた楽天戦で2試合連続の4番に座り、決勝の3号ソロを放った。試合前時点で打率は.215だったが、新庄剛志監督はとあるアドバイスを授けていたことを明かした。

「今日は郡司くんが4番で、打席に入る前に打率を見るなって言いました。『はい、見ません。打率じゃないです』って言っていました」

 初回に2三振で3者凡退と抜群の立ち上がりを見せた早川に対し、2回無死から第1打席に立った郡司は、初球の高めに浮いた145キロ直球を逃さず一閃。打球は左翼スタンドまで達する3号ソロとなり「なかなか打てない中の4番起用だったので、意気に感じて本塁打を狙っていました」と胸を張った。仙台育英高時代を過ごした“第二の故郷”で放った4月22日以来の一発が、結局は両軍で唯一の得点となった。

 21日のソフトバンク戦ではサヨナラ打を放ち、22日のオリックス戦で今季初の4番を務めて2打数無安打2四球。そしてこの日も打線の中心で一振りで試合を決めた。「いいところで今後も打ちたい」と頬を緩めた郡司だが、8回1死満塁の第4打席は三邪飛に倒れたとあって、指揮官は「あそこで打たな! 満塁で。明日イジろう」と愛ある“カツ”も忘れなかった。

 捕手としては金村を好リードし、完封劇に導いた。今季は一塁、三塁、左翼、指名打者でも先発出場し、打順は1番から7番まで経験している。「どこでも守る覚悟はできていますし、いけと言われたところで頑張りたいなと思います」と話した頼もしき4番に、大きな拍手が降り注がれた。

(町田利衣 / Rie Machida)

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