ベッツが明かした“苦悩”「埋め合わせができない」 ド軍を去った功労者の無形の価値

ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】
ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】

ベッツは6年間をテイラーとバーンズと過ごした

 心にぽっかり穴が空いた――ドジャースは18日(日本時間19日)に在籍10年のクリス・テイラー外野手を、20日(同21日)に生え抜きのオースティン・バーンズ捕手をリリースした。近年は厳しい成績だったが、“功労者”の突然の退団劇に波紋が広がった。ムーキー・ベッツ内野手も、まだ現実は受け入れられないようだ。

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は21日(同22日)、「オースティン・バーンズ、クリス・テイラー抜きで進むことはドジャースのケミストリー(親和性)に影響を与えるだろう」との記事を出稿した。ベッツやフレディ・フリーマン内野手、キケ・ヘルナンデス内野手らがインタビューに応じ、退団した2人についての思いをそれぞれ吐露した。

 ベッツは2020年からドジャースに加入。2人と過ごしたシーズンは6年だったが、2度の世界一の喜びを分かち合い、時にチームの苦難も経験した。突如の別れに、ベッツは「そういうところが、いわゆるビジネスの側面なんだ」「感情とビジネスは切り離さなきゃいけないんだ」と冷静に語り出した。

 それでも、「彼ら(バーンズとテイラー)のような選手に対して、なかなかそうはできない」と素直な思いも。「ただ彼らが居なくなった穴を埋めればいいってものじゃないんだよね。バーンズとCT(テイラー)がこのクラブハウスでやっていたことは、本当に埋め合わせができないことなんだ。代わりの効かないものなんだよ」とベッツ。それでも「ただ、今は新しいチームの雰囲気に慣れていくしかない」と気丈に前を向くしかなかった。

 バーンズは好守と選球眼が売りで主に2番手捕手を務めてきた。しかし、チームには若手有望株のダルトン・ラッシング捕手が台頭し、後進に場所を譲る形になった。テイラーは4年6000万ドル(約85億円)の契約期間で結果を残せず、キム・ヘソン内野手の出場を増やす意味もあり、チームを去った。ドジャースの人気者は果たして今後、どんな道を辿るだろうか。

(Full-Count編集部)

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