大谷翔平の一発が変えた運命 愚行の右腕が衝撃“勝ち運”…防御率6.00で6勝の不思議

ナショナルズのホルヘ・ロペス【写真:ロイター】
ナショナルズのホルヘ・ロペス【写真:ロイター】

全てリリーフ登板でリーグ2位の6勝

 今季からナショナルズの救援陣に加入したホルヘ・ロペス投手が防御率6.00ながら6勝0敗といまだ無敗。25試合に登板し勝率10割の衝撃“勝ち運”で、勝ち星はナ・リーグ2位となっている。

 ロペスは、メッツでプレーした昨季、ドジャース・大谷翔平投手に被弾した後の“問題行動”でも話題となった投手だ。昨年5月29日(日本時間30日)のドジャース戦に救援登板し、大谷に14号2ラン。その後、フレディ・フリーマン内野手の打席でハーフスイングがノースイングと判定されたことで三塁塁審に激怒。口論の末に退場を告げられると、グラブを客席に放り投げて退いた。

 試合後には球団批判とも取れる発言をし、これをメッツが問題視。翌30日(同31日)にDFA(事実上の戦力外)とし、6月5日(同6日)に放出が決まった。ロペスはその後、カブスとマイナー契約。約2週間でメジャー昇格を果たすと別人かのような投球を披露し、カブスで24登板、防御率2.03の好成績を残した。

 評価を高めた右腕は今季ナショナルズに移籍。4月は12試合に登板し防御率7.94ながら3勝をマーク。5月もここまで防御率4.63もすでに3勝をあげ、全てリリーフ登板ながらチームの勝ち頭となっている。

 防御率は6点台と決していいとは言えない数字だが、異常なまでの勝ち運は不遇の時間を乗り越えてきた右腕にもたらされた野球の神様の“贈り物”なのかもしれない。32歳右腕にとっての奇妙な勝ち運は、いつまで続くのだろうか。

(Full-Count編集部)

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