山本由伸は「完全に適応した」 2年目で築いた進化…元MLB右腕が指摘する“減った球”

五十嵐亮太氏、YouTubeチャンネルで去年との違いを説明
日米で23年の現役生活を送った五十嵐亮太氏が、自身のYouTubeチャンネル「イガちゃんねる」を更新。ドジャースのエースとして奮闘している山本由伸投手について「去年に比べて抜け球がすごく少なくなった」と評価している。
山本はメジャー1年目の昨季は怪我での離脱期間もあり18試合で7勝2敗、防御率3.00の成績。今季は3月18日のカブスとの開幕戦(東京ドーム)で勝利投手となるなど、ここまで11試合に登板して6勝3敗、ナ・リーグ2位の防御率1.97と安定感抜群の成績を残している。
五十嵐氏は「コントロールと1つ1つのボールの質がいい。枠のいっぱいいっぱいのところでのストライクだったり、そこからのボールを振らせるのが非常にうまい」と投球術を称賛。さらに「決め球に持っていくまでのプロセスがうまい。なぜかというとコントロールがいいから」と続けた。
持ち味の1つである制球力について、さらに言及。「凄いスプリットがあってもバラけてたらバッターは振ってくれない。(山本は)両サイド、高低、緩急、奥行きも使えるので、投手として大事な要素をすべて持っている感じ」と感服した。
昨季と比較して「抜け球がすごく少なくなった」と指摘。その理由を「ボール、マウンド、環境に完全に適応したのかな」と予測した。さらに打たれても収穫が多いと強調。「キャッチャーの構えたところに行く確率が高いから、このタイミングでこのボールを投げたら対応されるだと、データとして残りやすい。反省が次の試合で生かされる。こんな安定してるピッチャーあんまり見ない」と賛辞を並べた。