キケの“異例”野手登板に「恥ずかしい」 229発レジェンドも苦言…SNSで議論過熱

パドレス戦に登板したドジャースのエンリケ・ヘルナンデス【写真:Getty Images】
パドレス戦に登板したドジャースのエンリケ・ヘルナンデス【写真:Getty Images】

大量リードを許した6回途中に早々と野手登板

【MLB】パドレス 11ー1 ドジャース(日本時間11日・サンディエゴ)

 お祭り男の異例の野手登板に、SNSも祭り状態となっている。ドジャースの“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が10日(日本時間11日)、敵地で行われたパドレス戦で、今季3度目の野手登板。大量リードを許す展開で2回1/3を投げて役割を果たしたが、早い段階で試合を捨てたドジャースの起用法には賛否が分かれた。

 2回以降に投げたサウアーは111球を投げて9失点。大量リードされた6回2死一塁の場面で、トレードマークのヘッドギアを着用してヘルナンデスが登板した。試合中盤での異例の野手登板となり、ドジャースは早々と勝利を諦めたと言える。

 その後、ヘルナンデスは7回と8回にも続投。自らの悪送球も絡んで今季初失点を喫するも、2回1/3で36球を投げ、3安打2四球、2失点。これで3試合で防御率2.08となった。

 この展開にSNSでは賛否さまざまな意見が噴出。「今回は、ドジャースが試合を捨てたケース」「笑えることにドジャースはロスターに16億ドル以上を費やして、今日ここまでマット・サウアーとキケ・ヘルナンデスが登板している」「2回1/3を投げさせられたらキケはトミー・ジョン手術が必要になる」と早々と試合を捨てたことに疑問を呈する声が相次いだ。

 一方で、ヘルナンデスの“お祭り男”のキャラクターから「ドジャースは来年キケの二刀流登録を狙っている」「ドジャースはそろそろキケをローテに加える時だ。少なくともオープナーはやらせてみたら。(オオタニ以外の)野手では、近代野球史上最多イニングをマークすることになるかも」というジョークも目立った。

 “大谷マニア”として知られる米スポーツ局「FOXスポーツ」アナリストのベン・バーランダー氏はX(旧ツイッター)で、最初の野手登板では「チームが勝っていて、笑える光景だった」としつつ、この試合に関しては「今回は6回、ライバルに大差をつけられた試合でそれが起きていて……恥ずかしい」と、早い段階で勝利を諦める展開に苦言を呈した。

 レッドソックスやドジャースなどで通算229本塁打を放ったノマー・ガルシアパーラ氏は地元放送局「スポーツネットLA」ポストゲームショーで「野手が投げるのは見たくないが、ブルペンに負担がかかっているので理解できる。すぐにページをめくって忘れるべき試合だ」と、ブルペンの負担軽減のための采配に一定の理解は示した。

(Full-Count編集部)

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