山本由伸、満塁弾の直前に“4つの誤審” 判定へ苛立ちの表情も…最新機器が浮き彫りにした悲劇

先発したドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
先発したドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

3回にシュミットに満塁弾…防御率は2.64に

【MLB】ドジャース ー ジャイアンツ(日本時間14日・ロサンゼルス)

 厳しい判定の連続だった。ドジャースの山本由伸投手は13日(日本時間14日)、本拠地でのジャイアンツ戦に先発するも、3回に満塁弾を浴びるなど、4回2/3を投げて5失点で降板。5四球はメジャー移籍後ワーストとなった。しかし、データシステム上ではストライクだった球がボールと判定される場面が相次いでいた。

 山本は初回、アダメスにソロを浴びて先取点を許した。2回は無失点に抑えたが3回だった。先頭のイ・ジョンフにフルカウントから四球を出すと、アダメスの三振後にラモスには3-1から四球。4番のスミスを三振に打ち取ったものの、フローレスに四球で満塁のピンチ。そしてシュミットに痛恨のグランドスラムを浴びる形となった。

 山本は打たれた瞬間、青のグラブを地面に叩きつけそうになるも、思いとどまり自分の足にぶつけた。投球中にはいいゾーンに投げながら、球審の手が上がらず、何度も首を傾げる場面があった。では、実際に判定はどれだけ正確だったのだろうか。

 高精度のトラッキングシステムを実装しているMLBでは、打者のストライク/ボール判定をリアルタイムで確認できる。「ベースボール・サバント」によると、イ・ジョンフへの2球目と4球目はストライクゾーンをかすめており、2球を“損”していた。さらにラモスの打席でも、2球と5球はビタビタにストライクゾーンに入っていた。フローレスの打席では“誤審”がなかったが、満塁弾の直前に4球も山本はストライクを見逃されていたことになる。

 降板後には呆然とした表情でグラウンドを見つめるしかなかった山本。防御率はリーグ3位の2.20だったが、この日の投球で2.64となりリーグ7位に後退した。試合も6回を終え、ドジャースが1-5と劣勢になっている。

【実際のコース】山本由伸も呆然 ストライクなのに…満塁弾直前に起きた“誤審”

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