パ5球団が勝利　西武の今井は17K完封、日本ハムは1イニング3本塁打…17日の交流戦

ネビンが2安打1打点の活躍、今井達也は今季初完封で6勝目

　西武はDeNA戦（横浜スタジアム）に3-0で快勝した。先発・今井達也投手は初回を3者凡退の滑り出し。2回に先頭の牧秀悟内野手に初安打を許すが、古賀悠斗捕手が完ぺきな送球で牧の盗塁を阻止。今井も2回から3回にかけて4者連続奪三振とギアを上げる。

　すると4回、長谷川信哉外野手とタイラー・ネビン外野手の連続長短打でチャンスを広げ、外崎修汰内野手の犠飛で先制。今井は5回のピンチで2者連続空振り三振を奪い、相手に得点を与えなかった。

　試合後半も今井の快進撃は続き、6回から一人の走者も許さず。力投に応えたい打線は9回、長谷川とネビンの連続二塁打で2点目を加える。なおも1死満塁と攻め立てトレバー・バウアー投手を引きずりおろすと、古賀悠の適時打で3-0とした。

　9回、今井は3者連続奪三振で試合を締め、今季初となる完封勝利を挙げた。9回123球を投げ抜き、被安打はわずか「2」、無四死球の好投で今季6勝目。奪三振はプロ入り最多となる「17」を奪い、松坂大輔氏の持つ球団記録を更新した。

有原航平が地元広島で7回1安打0封の快投、近藤健介は先制2ラン

　ソフトバンクは広島戦（マツダスタジアム）に2-0で勝利した。先発は2018年以来の地元・広島での登板となった有原航平投手。打線が近藤健介外野手の2号2ランで先制すると、1回は2三振含む3者凡退で打ち取る。その後も5回まで相手打線に3四球は与えたものの、安打は許さず。2-0で試合を折り返した。

　有原は6回にピンチを背負ったが、後続を退けて無失点。7回は3者凡退に抑え、7回103球1安打4四球6奪三振無失点の快投でマウンドを降りた。8回を藤井皓哉投手がつなぐと、9回は杉山一樹投手が抑えて試合終了。有原が今季4勝目。打線は3安打のみに抑えられたが、初回の先制弾の2点を守りきっての4連勝となった。

達孝太が7奪三振1失点で4勝目、打線は1イニング3本塁打

　日本ハムは巨人戦（東京ドーム）に4-1で勝利した。は2回、万波中正外野手の13号2ランで先制に成功。続く伏見寅威捕手が2号ソロを放つと、水谷瞬外野手にも4号ソロが生まれ、4点を先行した。

　先発の達孝太投手は、序盤3イニングを1安打に抑える。しかし4回、2者連続四球を与え、増田陸内野手の適時打で1失点。その後は5回、6回を3者凡退に抑え、7回に1死から連打を浴び、後続を三振に仕留めたところで降板となった。後を受けた河野竜生投手は投ゴロで切り抜け、8回は宮西尚生投手が無失点でつないだ。

　9回は柳川大晟投手が登板し、無失点で締めた。達が6回2/3を102球4安打3四球7奪三振1失点で今季4勝目を挙げ、デビューから負けなしの5連勝をマーク。チームは連勝を「3」に伸ばした。打線では水谷、清宮幸太郎内野手、万波が2安打を記録している。

頓宮裕真が決勝打含む2打点、東晃平は今季初白星

　オリックスは中日戦（バンテリンドーム）に5-3で勝利した。打線は初回、宗佑磨内野手と森友哉捕手の安打などで1死満塁のチャンスをつくると、内野ゴロの間に先制。先発の東晃平投手は直後の1回に2四球と安打で満塁とし1点を失うも、最少失点でしのぐ。

　その後は中盤まで両軍ともに本塁が遠い展開が続いたが、5回に森、杉本裕太郎外野手、頓宮裕真捕手の3連打で1点の勝ち越しに成功。東も粘投を続け、6回5安打4四球3奪三振1失点で降板した。

　継投に入った7回を山岡泰輔投手が無失点に抑えると、8回に2四球から好機を得て、紅林弘太郎内野手の適時三塁打と来田涼斗外野手の犠飛が生まれ3点を追加。直後に3番手ルイス・ペルドモ投手は2点を失ったものの、9回はアンドレス・マチャド投手が締めて試合終了。

　オリックスは東が今季初勝利。打っては頓宮が決勝の適時打含む2打点、宗、森、西川龍馬外野手が2安打をマークした。

藤原恭大が勝ち越しの2点適時打、同点打の角中勝也は1500試合出場を達成

　ロッテは阪神戦（甲子園球場）に3-1で勝利した。木村優人投手がプロ初先発。1回、2回と走者を許しながらも要所を締め、虎打線を無失点に抑える。しかし3回、2死から近本光司外野手、中野拓夢内野手の連打で1失点。4回は今試合初めて3者凡退に打ち取り、4回75球3安打2四死球1失点で降板となった。

　2番手・高野脩汰投手は2イニングを無失点に抑える好リリーフを披露。一方の打線は、才木浩人投手に封じられていたが、7回に安田尚憲内野手、藤岡裕大内野手の連打、友杉篤輝内野手の犠打で好機をつくり、2死から代打・角中勝也外野手の適時内野安打で同点に追い付く。さらに角中が盗塁を決めると、藤原恭大外野手に2点適時打が生まれ、勝ち越しに成功した。

　7回は横山陸人投手、8回は鈴木昭汰投手が無失点でつなぎ、9回は中森俊介投手が締め、試合終了。中森は6月12日（広島戦）のプロ初セーブ以来となる2セーブ目をマーク、野手では藤岡が2安打を含む3出塁、角中はプロ通算1500試合出場を達成した。

（「パ・リーグ インサイト」編集部）

（記事提供：パ・リーグ インサイト）