“誤審被害”の山本由伸にLA実況嘆き 逃したド軍140年超の名門史の快記録「OH NOOO!!」

ドジャースでは7人だけの「イマキュレートイニング」
【MLB】ドジャース ー パドレス(日本時間20日・ロサンゼルス)
驚きの“誤審”に絶叫した。ドジャース・山本由伸投手は19日(日本時間20日)、本拠地で行われたパドレス戦に先発。3回は先頭から2者連続で3球三振に仕留め、3人目のタティスJr.も2球で追い込んだ。3球目は完全なストライク。3者連続3球三振の「イマキュレートイニング」達成かと思われたが、球審の手は上がらず。ドジャース放送局は「OH NOOO!!」と怒りに似た声をあげた。
まさかの判定だ。1点ビハインドで迎えた3回。山本は8番のジョンソンを外角へのカーブで見逃し三振。続くマルドナードも95.6マイル(約153.8キロ)の直球で空振り三振。ここまで2者連続で3球三振だった。タティスJr.も2球で追い込み、3球目も真ん中高めへの95.7マイル(約154キロ)の直球が決まった。MLB公式の「ベースボール・サバント」でもストライクの判定だったが、球審はボールとジャッジした。
ドジャース放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」では、カウント0-2で直球が“決まった”瞬間、実況のジョー・デービスは3球三振に期待して「カウント0-2から!」と声を上げたが「It is…… OH NOOO!! マービン・ハドソン(球審)のせいで彼(山本)のパーフェクトイニングに傷がつきましたね」と、今までにないほどの大声を上げた。リプレーが流れてもストライクにしか見えず、「オホホ……」と肩を落とした。
解説のエリック・キャロスも「全然際どくないないですね。これは…… ワオ!」と絶句。「際どいとか、そういうレベルじゃなかったですね。ど真ん中でしたよ。ハハハ」と呆れ勝った。デービスも「オー……今晩だけ3AからABS(ロボット審判)を借りてもいいですか? なんてことだ! 誤審です!」と強く批判的論調で球審の判定に納得できなかった。
「イマキュレートイニング」となればメジャー史上延べ118度しかない快挙で、ドジャースの140年以上を誇る歴史でもわずか7人しか達成者がいない。なかなかチャンスがないだけに、山本の1球を巡る“誤審”は尾を引きそうだ。
(Full-Count編集部)