山本由伸を襲った誤審「盗まれた!」 LAメディア理解できず“一斉速報”

3者連続3球三振の「イマキュレートイニング」はならず
【MLB】パドレス 5ー3 ドジャース(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・山本由伸投手は19日(日本時間20日)、本拠地で行われたパドレス戦に先発。3回は先頭から2者連続で3球三振に仕留め、3人目のタティスJr.も2球で追い込んだ。3球目は完全なストライクで3者連続3球三振の「イマキュレート・イニング」達成かと思われた。しかし、球審の手は上がらずに快挙ならず。LAメディアはまさかの判定に「完全に盗まれた」と怒りの声をあげた。
驚きの判定に騒然とした。1点ビハインドで迎えた3回。山本は8番のジョンソンを外角へのカーブで見逃し三振、続くマルドナードも95.6マイル(約153.8キロ)の直球で空振り三振に仕留め、2者連続で3球三振を記録した。タティスJr.も2球で追い込み、3球目も真ん中高めへの95.7マイル(約154キロ)の直球が決まった。
しかし、球審のマービン・ハドソンはボールの判定。ドジャースバッテリーだけでなく、場内の誰もがストライクと確信した1球は、MLB公式の「ベースボール・サバント」でもストライクの判定だった。結果的にタティスJr.を三振に仕留めたものの、「イマキュレートイニング」となればメジャー史上延べ118度しかない快挙で、ドジャースでもわずか7人しかいない記録だっただけに、悔やまれる結果となった。
まさかの“誤審”をLAメディアも糾弾した。米メディア「ドジャース・ネーション」のノア・カムラス記者は即座に自身のX(旧ツイッター)を更新し、「ヨシノブ・ヤマモトはイマキュレート・イニングを達成するはずだったが、この投球はボールと判定した。彼は1イニング3者連続三振に抑えたが、(記録は)完全に盗まれた」といえば。米スポーツ局「ESPN」のラジオ番組にも出演し、ドジャースの“ご意見番”的存在として知られるブレイク・ハリス氏は「ヨシノブ・ヤマモト、これでイマキュレート・イニングを奪われたってマジかよ!?!?」と怒りを示した。
(Full-Count編集部)