“最強投手”のはずが…防御率6点台 3Aでもズタボロ、韓国メディア嘆き「離れるべきでは」

パドレスのカイル・ハート【写真:Getty Images】
パドレスのカイル・ハート【写真:Getty Images】

1年150万ドル+来季500万ドルの契約も…3Aで防御率4.97の現状

 昨季に韓国プロ野球(KBO)で「最優秀投手賞(チェ・ドンウォン賞)」を受賞したパドレスのカイル・ハート投手が、メジャー復帰1年目で苦しんでいる。6先発で防御率6.66、3Aでも4.97と結果を残せず、韓国メディアは「韓国を離れるべきではなかったのか」と厳しい声を寄せている。

 ハートは2016年ドラフト19巡目でレッドソックスに入団し、2020年にメジャーデビュー。4試合(3先発)に登板したが、0勝1敗、防御率15.55と結果を残せず、2021年以降はマイナー暮らしが続いた。しかし、昨季KBOのNCダイノスに入団すると覚醒。26先発(157回)で13勝3敗、防御率2.69、182奪三振をマークし、韓国のサイ・ヤング賞に当たるチェ・ドンウォン賞を受賞した。

 オフは韓国から高額オファーがあったものの、メジャー復帰を模索。2月にパドレスと1年150万ドル(約2億3300万円)+来季500万ドル(約7億7500万円)の球団オプションの契約を結んだ。開幕ローテーション入りし、5年ぶりの復帰戦を5回2失点で白星を挙げ、4月12日(同13日)のロッキーズ戦は6回1安打無失点で2勝目を手にした。

 しかしその後は結果を残せず、5月末に2度目のマイナー落ち。3Aでアピールしたかったが、22日(同23日)のダイヤモンドバックス傘下リノ・エーシズ戦では4回9安打9失点(自責7)の大炎上。2度目の降格以降は4試合で0勝3敗、防御率7.71と厳しい数字が並んでいる。

 韓国メディア「OSEN」は「『韓国を離れるべきではなかったのか』マイナーで9失点の大乱調…MLB復帰を目指す左腕、来季7億円契約も消滅危機」との見出しでハートの現状を伝えた。「このままでは球団オプションは行使されない可能性が高い」「初年度に好成績を残せば来季年俸が最大750万ドルまで上がる契約だったが、現状では夢のまた夢だ」と分析している。

 また、「来季のオプションが行使されなければ、金銭面でも韓国を離れた判断がハートにとって痛恨の選択になるかもしれない」という。昨年KBOで活躍したジェームス・ネイルが70万ドル(保証55万ドル)から180万ドル(保証160万ドル)へと大幅昇給したことを引き合いに出し、ハートも大金を逃したのでは、と見ているようだ。果たして32歳左腕は厳しい現状を打破し、KBOでの輝きをメジャーでも発揮できるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY