侍U-15代表が2連勝! 代打・木本の逆転打を機にオランダに11-1と大勝
清水監督「思い切りよく自分のスイングをしてくれた」
パナマで開催されている野球の15歳以下の世界一を決める「第4回WBSC U-15ワールドカップ」は開催2日目の11日(日本時間12日)、オープニングラウンド第2戦が行われた。B組の日本はオランダに11-1で逆転勝ちを収め、2連勝を飾った。
初回、オランダに先制点を許し、4回まで無安打に抑えられる苦しい展開を強いられた。だが、5回1死満塁のチャンスで代打・木本圭一内野手(静岡裾野リトルシニア)が三塁失策を誘う強烈な打球を放って3点を奪い、逆転に成功すると、6回に6点、7回にも2点を追加。投げては先発・樋上颯太投手(湖南ボーイズ)が5回途中までオランダ打線を3安打1失点に抑える好投をみせた。2連勝を飾った侍ジャパンは明日12日(同13日)に大会3連覇を狙うキューバと対戦する。
前日の小雨から一転、南国の暑い日差しの下で行われたオランダ戦。相手の先発左腕に対し、4回まで無安打の重苦しい雰囲気を一掃したのは代打・木本だった。小畠一心外野手(オール住之江ヤング)の左翼線二塁打などで1死満塁とした5回のチャンス。相手が不調の2番手右腕に代えて左腕を送り込むと、清水監督は左打ちの指名打者・杉下海生内野手(泉佐野リトルシニア)に代えて右打ちの木本を起用。木本は三塁に強烈なゴロを放つと、打球は内野の芝でバウンドが低くなり、相手三塁手のトンネルを誘う逆転打に。打球が左翼線へと転がる間に、三塁走者だけでなく二塁、一塁走者も生還し、一気に逆転に成功した。
清水監督の采配が見事に的中した形。指揮官は試合前、木本に対し、相手が左投手になったら代打で起用することを伝えていたという。木本は「チャンスになったらいくと言われていたので、裏で素振りをして準備もできていた。とにかく強い打球を打てば何かあるし、ここで打てば日本の流れになると思った」と振り返る。4回までチームは無安打も「みんなベンチで焦っていなかったから、この後チャンスがくるのかなと思っていた」と言い、「結果的に大差で勝てたので、自分の役目が果たせてよかった」と目を輝かせた。