大谷でもジャッジでもない最強打者 MLBに地殻変動…初めて最高評価に浮上した152億円男

MLB公式サイトが独自にランキング化
最強の打者を巡る競争は熾烈を極めている。MLB公式サイトは26日(日本時間27日)、最新の「打者パワーランキング」を公開した。今季初めて、ドジャースの大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の2人以外の打者がトップに浮上した。
新たに1位に躍り出たのはマリナーズのカル・ローリー捕手。6月に11本塁打を放つなど勢いに乗り、ここまで両リーグ1位の32本塁打を放ち、今季65発超えのペース。追うジャッジと大谷は28本塁打で、独走と呼べる状態だ。今季開幕前に6年1億500万ドル(約152億円)で契約延長しており、自身はもちろん歴代捕手として最高の打撃成績を残す可能性がある。
MLB公式サイトのアンドリュー・サイモン記者は、このランキングについて「先週の火曜日(日本時間18日)までジャッジの覇権が脅かされることはないように見えた。しかし、ローリーは最高の1週間を過ごした」と説明。24日(同25日)までの7試合で打率.483、出塁率.545、OPS1.207、本塁打6、打点15をマークしたローリーを「打撃面で捕手史上最高のシーズンを独走しているように感じる」と評した。
2位に下がったジャッジについては「打棒はようやく、今年初めて冷めた。ほとんど選手にとって、11試合で本塁打2、OPS.708は特筆すべきスランプと言えないが、それはジャッジが自ら基準を設けてしまったからだ」とコメント。6月前半に本塁打が減り、前回は5位に下がっていた大谷は3位に再浮上。「最近マウンドに復帰したことは考慮されない」としつつ「オオタニのパワーは完成されたと言える」とし、2023年以降に373試合で126本を放っている打棒を称えた。
ここにきて4位にはメッツのフアン・ソト外野手が急浮上。前回10位から一気にランクを上げてきた。「驚きをもってメッツに移籍したソトの不調が報じられていた時は覚えているだろうか? なんと、現在のOPS+151はMLB10位だ。そして当然のように66四球はMLBトップだ。パワーも戻ってきた」と復調に触れた。ソトは6月に入り打率.325、10本塁打、OPS1.224。大谷を凌ぐ史上最高額の15年総額7億6500万ドル(約1106億円)で契約を結んだスラッガーが、底力を見せ始めている。
(Full-Count編集部)