苦しむベッツが明かした大谷翔平への思い 激闘直後…示した感謝と「優勝に導いてくれる」

5回に同点適時三塁打の大谷を生還させる決勝打
【MLB】ドジャース 5ー4 ロイヤルズ(日本時間28日・カンザスシティ)
ドジャースは27日(日本時間28日)、敵地でのロイヤルズ戦に5-4で勝利した。9回は1死満塁の大ピンチを招いたが、トミー・エドマン内野手、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手が併殺を完成させて勝利した。試合後に取材に応じたベッツはフリーマンの美技に加え、29号を放った大谷翔平投手を絶賛した。
ドジャースが1点リードして迎えた9回。1死満塁のピンチを背負った。続く打者の打球はセカンド正面に転がり、エドマンからベッツへと渡った。しかし、ベッツの一塁への送球がワンバウンドに。それでも、名手フリーマンが見事にすくいあげて捕球。グラブの先で掴み取り、ドジャースは5連勝を飾った。
試合後に地元放送局「スポーツネットLA」のインタビューには、決勝打のベッツが呼ばれた。まずは最後の併殺を振り返り、「フレディは一塁で本当にいい仕事をしている。近くに投げるだけで、いつも捕ってくれるんだ」と、自身の“ミス”を帳消しにしてくれた相棒を称えた。右翼で6度のゴールドグラブに輝く名手だが、近年はチーム事情で遊撃をメインにしている。「守備を本当に楽しむようになったね。なんだか、グラウンドにいると良い意味で没頭できるんだ。自分の居場所という感じで。だから、すごく楽しいよ」と笑顔を見せた。
試合は大谷が先制の29号先頭打者弾を放ったあと、一進一退の攻防に。3-4の5回に大谷が同点適時三塁打を放つと、続くベッツが決勝打を放った。もっとも、ここ最近はベッツから快音が消えている。「オオタニの同点三塁打の後に勝ち越し打を打って、どんな形であれは今、打点を稼げるのは良い気分でしょうね」と聞かれると、「ええ、今はなかなかヒットが出ない状況だけど、僕はただ振り続けるしかないです」。
そしてベッツは「うまくいけば、ヒットが出てくれるでしょう。僕たちは、ショウヘイの背中に乗っかっていけば、優勝に導いてくれるからね」とニヤリと笑顔を浮かべた。
ベッツはレッドソックス時代の2018年、ドジャース移籍後の2020、2024年に計3度のワールドチャンピオンに輝いている。昨年の優勝セレモニーでは「俺は両手いっぱいに(リングを)欲しいと思っているんだ」と“野望”を明かした。今季は体調不良などもあって打率.235、OPS.725と過去最低レベルの不振だが、復調した暁にはドジャースがさらに一つ上のステージに上がるはずだ。
(Full-Count編集部)