カーショー、大谷翔平ら同僚に感謝「特別な夜だ」 3000Kへの思い、11分間の会見で激白

「本当に特別な夜だった。これ以上望むことはないくらいに」
【MLB】ドジャース 5ー4 Wソックス(日本時間3日・ロサンゼルス)
ドジャースのクレイトン・カーショー投手は2日(日本時間3日)、本拠地のホワイトソックス戦で史上20人目の通算3000奪三振を達成した。ドジャース一筋18年目の37歳は「本当に特別な夜だった。これ以上望むことはないくらいに。あの場にいられて、ただただ楽しかった」と喜んだ。
慣れ親しんだ本拠地で偉業を達成した。5回まで今季最多タイ92球を投げていたが、6回も続投。本拠地を埋めた満員のファンは、大歓声で背中を押した。「6回にマウンドに戻った時のファンの歓声。本当に特別な瞬間の一つだった。感謝の気持ちでいっぱいだ」。2死走者なしで3つ目の三振を奪って大台に到達。「ホワイトソックスに敬意を表したい。簡単には三振を取らせてくれなかった」と話した。
場内はスタンディングオーベーション。祝福ムード一色となり、ベンチにいた大谷翔平、山本由伸も拍手とハグで祝った。「もし一緒に喜びを分かち合える人がいなかったら意味がない。今夜はクラブハウスにいる選手、コーチ、トレーナー、球団スタッフ、フロントのみんなが僕のために喜んでくれた。本当に素晴らしい夜だ。感謝しかないよ」と頭を下げた。
史上20人目の快挙は、現役ではジャスティン・バーランダー(ジャイアンツ)、マックス・シャーザー(ブルージェイズ)に次いで3人目。左腕では史上4人目の快挙だ。「素晴らしいリストだ。印象に残っているのはCC(サバシア)かな。もちろんシャーザーやバーランダーも一緒に投げてきた仲間だし、本当に特別なこと。でも、CCのことは今でもよく覚えている。ただチームのために、自分のことを気にせずに投げ続ける姿勢に感動したんだ」と通算251勝を挙げたレジェンド左腕の名前をあげた。
2011、2013、2014年と3度のサイ・ヤング賞を受賞。2014年にはリーグMVPにも選ばれ、通算216勝を積み上げてきた。11分間の会見では「本当にいろんなことを経験してきた。浮き沈みもあって。正直に言えば、沈んでいたことの方が多かったかもしれない」と自身のキャリアについて振り返る場面も。
「今夜の声援は本当に心に響いた。普段は集中したいからリアクションすることはほとんどないんだけど、今夜だけは無理だった。本当に圧倒される雰囲気で。うまく言葉にできないけど、とにかく特別だった」。レジェンド左腕から出てくるのは、感謝の言葉ばかりだった。